2014年1月2日木曜日

子どもの映画を大人がそのままの目線で語ると味気なくなる 『おおかみこどもの雨と雪』観た

録画しておいた 『おおかみこどもの雨と雪』をやっと見ました。劇場公開された2012年のときにネタバレも何するものぞと感想を書いたブログを見た記憶があります。が、見たという記憶はあるものの、評価自体がどうだったんだかまるで覚えていませんでした。1年半前の記憶も定かではないのです。

音楽はそういえば高木正勝でした。最後まで忘れておりました。

当初はどちらかというとネガティヴな感想が思い浮かびました。全体的なリアリティのなさ、などです。アニメーションなのだからリアリティは必要ないのだけれど、さすがに貯金だけで田舎でやってくとか無理があるでしょう。また、つわりのシーンも、わりと"ああならない"ケースが多いものです。「突然吐き気がきて『まさか!?』」みたいなあれ。

そんな中、子どもが見たらきっとあのお母さん(ハナ)の笑顔は強烈な印象を残すだろう、という感想を書いたブログを拝見しました(諸事情によりリンクは貼らないでおきます.たいしたことじゃないんだけど)。
想像力がとてつもなく豊かな反面、その想像力が他へとは向かない子どもにとって、家族を主観以外から見ることはかなわない。そんな彼らにとってハナの笑顔はどんなふうに映るだろう。どんな記憶になるだろう。
この映画を観た後、お母さんのことを今までより好きになる子どもは多そうです。

なんとなく斜に構えてこの作品を見たことが恥ずかしくなりました。視点を自由にしたいものです。そして、子どもの目線まで出来るだけ近付いてこの映画を語る人がとても少なかったです。

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