2022年8月28日日曜日

 yo! say!エラを有意義に過ごすべくロックンロール不滅の250曲を勝手に更新している。

それにしてもThe Time And Space Machineの"Odyssey"に元ネタがあることを知って腰を抜かしそうになった。 

 当ユニットの[tirk]からリリースされたファーストアルバムは渋くてあまりピンと来なかった。今聴いたらまた違うかもしれない。ただ私の師匠でもあるNさんがチェックをしておいた方が良いというので愚直にそれにならった。音楽は「あとからわかる」というのがよくある。だからピンと来なくても師匠が良いと言ったらきっと良いのだある意味諦める。「あとからわかる」というのは音楽に限らず本でも映画でもきっとあることだろう。 

ということでタイム~は名前を見る度になるべくチェックしていた。そうして現れたのがガレージロックリエディットのシリーズだ。これは『Turns You On』というアルバムにまとめられている。 これがかっこいい。かっこよすぎるのだ。だからこれはリエディットではない、と私は感じた。

なんのこっちゃと読者諸兄は思われるだろう。リエディットというのは既存の楽曲に音を足したり引いたりしてダンスフロアに向いた趣向にするものだ。過去の音源の場合、「今聴くととてもフレッシュ」と思うのだが、それでも当時の雰囲気が残る。やっぱりそこは○○年の音という予備知識があって、その上でフレッシュだ何だと感動している。つまりある種のいなたさ、もっと言えばダサさが微量ながら感じられる。今まで聴いた中でその「過去のアク」を感じなかったのは"Los Ninos Del Parque"くらいだ。

 で、先に挙げた"Odyssey"。これがカッコよすぎる。ビンテージ感のあるサウンドだが、隙がなさすぎる。リエディットの隙間からダサさが顔を出さない。 あるいは「これだけかっこいい曲を今までスルーし続けることができるだろうか」という戸惑いだ。こんだけキャラがたっていれば、絶対何かをチェックした繋がりで聴くことになるはずなのだ。だがそれがないということは、「つまりオリジナルだろう」というわけだ。

 だが「夢のカリフォルニア」のカバーに元ネタがあることが判明するとその憶測は揺らいだ。その時の正直な感想は「だりい...」だった。お前は音楽が好きなのかと叱られてしまいそうだが、アルバム収録曲の殆どがかっこいいのに全く知らない。「え、まだこんなにかっこいいサイケガレージがあるの?」という思いは期待ではなくむしろあまりに広い音楽荒野への絶望だった。 

 しかしインターネットは素晴らしい。"Odyssey"をYouTubeで検索すれば概要欄に曲情報が掲載されている。しかも元ネタの、だ。何の苦労をすることなく「大当たり」のひとっ飛びだ。 で、元ネタを検索してだいたい驚くのは日本語のブログに行きあたることだ。お前らほんとすげえな。 YouTubeとDiscogsのコメント欄で探索作業がかなり捗る。世界のみんな、ありがとう。

0 件のコメント:

コメントを投稿