2022年11月3日木曜日

79."Only Shallow" - My Bloody Valentine

"Only Shallow" - My Bloody Valentine(1991)

 

 ロックンロールで語るのであれば『Isn't Anything』か。しかし分厚いノイズに特に聞こえる甘ったるいメロディの衝撃は『愛なき世界』の方が遥かに上だ。
 ウェザオールのリミックスも有名な"Soon"が人気だが初めてCDをプレイした時の冒頭の衝撃に勝るものはない。

 例えばジーザスアンドメリーチェインが同様のサウンドを鳴らしていたとまとめられる。あるいはライドも。しかしそれらとは明らかに音楽の思想が異なる。ノイジーな音を目指したのではなく完璧なポップミュージックを作ろうとした結果か。参照すべき相手がケヴィン・シールズのみだっただけで。

2021年3月31日、Domino Recording Companyに移籍したことが発表され、それに伴い楽曲がストリーミングで全世界に配信された。同年12月、Spotifyはユーザーが楽曲の歌詞を登録できる機能を追加したが、それにより楽曲につけられた歌詞を「Spotifyが我々の知らない間に虚偽の歌詞を楽曲に付けていることに今気づいた。これらの歌詞は完全に間違いであり冒涜だ。どこからこの歌詞を引っ張ってきたのか知らないが、これらの滅茶苦茶な歌詞のうち一つは確かにインターネットのサイトから引用されている」とツイートし批判した。[5]出典の記事によれば歌詞は1月21日までに削除された。マイ・ブラッディ・ヴァレンタインが楽曲の歌詞を公開したことは一度もない(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3)
 サブスクリプション?月極音楽ストリーミングは結局音楽なんてどうでも良いものが音楽好きから金を巻き上げる手段にすぎない。独特の違和感の正体の一つがこれなのだろう。

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