2025年7月24日木曜日

50-2025 about politics

 noteにつけてる禁酒日記が50を超えた。こっちも50本。売れっ子記者だ。

 先週参院選があった。自民は議席数を減らし、参政党と国民民主党が議席を伸ばした。

 石破茂首相は歴代の首相と会談を行った。そこで何が話されたかが明らかになる前に「石破退陣」の号外が配布された。

 見切り発車で内閣退陣を報じるのは、なかなかないことだと思う。特に大手の記者さんは時の政権と仲睦まじいイメージがあったから驚いた。この辺の駆け引きはよく分からないが、新聞社とて全くの臆測でものを書かないだろう。何かしらの情報があったはずだが。

 これにより石破茂首相は「辞めないと言っていたのに退陣する」に始まり「退陣すると報じられたのに辞めない」と二重の嘘吐きのような印象になったか。

 今回は参政党の躍進がドラスティックだった。国民民主もまた議席を増やした。国民民主は須藤元気氏の擁立で非難を浴びた。また参政党も医療の方面でずいぶん問題のある見識のようだ。

 参政党は海外から右翼ポピュリズム政党だと見られているようで「自国第一主義を掲げながら"日本ファースト"と英語混じりでそれを表現してしまう程度には軽薄」などと冷やかされている。参政党はそのうち日本第一主義と言うようになるだろう。それくらいフットワークが軽い。私は参政党をよく知らないが、非常にモダンなポピュリズムを表現している。その強みは過去の失言を訂正できる点にある。間違ってました!言える強さだ。

 国民民主は代表の脇が甘い。現時点では非常に魅力的だが、早晩スキャンダルで瓦解するだろうと思われる。榛葉幹事長はなぜ彼を担ぎ続けるのか。気になるところだ。

 話を参政党に戻す。日本でも右傾ポピュリズムが人気を集めるようになった。変な話だが世界的なトレンド追いついた。

 これはポストモダンと相対主義の疲弊だろうか。多様性を重視した結果だ。本当は立ち位置が異なっても共通の見解はあるよね、それを話し合って模索しよう...というのがダイバーシティの理想だったが、実際は分断しててもいいよね、というセカイ系な状態になっている。

 共通の価値観がないと話が進まない。多様性が細分化されると一見進化しているように見えるが実はそれは無意味な細胞分裂、あるいは価値観のコピペだ。停滞しているのだ。

 その閉塞感の打破が世界的な反動化なのだろうと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿