2012年11月1日木曜日

音楽の善し悪しはわからなくなったけど、センスは落ちてないぜと自らに言い聞かせる。

 先般話したレコード針。やはり盤に歪みがあった際には弱いようだ。こないだのミックスもこの針を用いて制作できたが(内容に関しては問いますまい)、本日到着したFenneszの12"では針が滑りまくった。やはり買い替えないといけないようだ。

 こないだ書いた「音楽への関心・熱意を失いつつある」という話をいつもお世話になっているDJバーのマスターが読んでくださっていて、そのことに関して少しお話を聞くことが出来た。

 極端な話、好きなレコード以外手放してしまえば良いという話だった。非常にシンプルな話だったけど、名盤とか、買った値段とか、耳の邪魔になる情報に振り回されていないか、ということで目から鱗が落ちる思いだった。名盤には名盤たる理由があって、ぼくはそれを理解したがる。それは悪いことではなくて、例えばPILのセカンドなんか一度聴いた限りでは退屈きわまりなかった。それが名盤でキース・レヴィンとジャー・ウォーブルがいて、なんていう情報を頼りにしがみつくように聴いたのだけれど、結果的にはそれが良かった。耳が広がった感じだ。

  僕は仕事で音楽を聴く時間があるので今回のような混乱に陥ってしまったようにも思える。納得できる代物でなくても仕入れなければならない、気に入ったものにリアクションがないと言ったことは日常茶飯事でそれは自身の趣味には些末な出来事でしかないはずなのに、いつの間にかそれに占領されつつあったようだ。

 今回の話で自らのウブさを知って赤面を禁じ得ない。けどそれは悪いことばかりではない、たぶん。

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