2013年8月16日金曜日

防衛力強化の是非。考えまとまらず。

代休が振られていたので、せっかくだからと靖国神社に行ってきた。他の場所でだいたい書いたので割愛。
靖国行ってきました。

半藤一利さんがテレビで日本は防衛が困難な形をしているという話をしていた。防衛力を強化するか否かという討論の番組でのことだ。
なるほどと思った。国土のすべてを海に囲まれているため、言ったら「開けっぴろげ」。縦に細長い国土の真ん中を山脈が走り、国民の多くが沿岸部に居住しているなど、国土を守るに難しい形状をしている。

だからいかにして国土を防衛するかよりもいかにして「国土を防衛しなければならない事態」を避けるかを案ずることが優先事項になる。まあ、どの国でもそうでしょうけれども。

ただ、日本の場合は「国土を防衛しなければならない事態」になったら終わりだ。だからアメリカの犬と言われようとなんだろうと対米従属路線を貫いてきた。かつては防衛線を日本列島の外へ拡張した。朝鮮、中国への侵攻はその意味も含まれている。しかし現在、その路線で国土の防衛を考えるのは不可能だと言っていいと思う。

番組は途中で寝てしまって最後まで見ていないけど、討論の当初を見ているうちは防衛力強化に反対する側で聞いていた。
これ以上の軍事強化は無駄だと思う。推進派の仮想敵は北朝鮮だろうか中国だろうか、アメリカだろうか。戦争の勃発は複雑な国際関係を経る。明日急に人民軍が襲ってくる、ということはない。仮に他国が侵攻してくることになっても、国連に事態の沈静の陳情する時間は、たぶんある。他国も日本の防衛力だけを計算して侵攻するなんて浅薄なことはしない。二国間の軍事力だけで戦争は計算されない。
また、繰り返しになるが日本の防衛力を発揮する事態は「もうダメ」なのだ。考えうる最低限の防衛力でいい。

そして、年間4兆円強の軍事費を使っても一国で防衛できないのだから、これからも出来ないだろう。だったらアメリカと協同した方がいい。
2008年軍事費(ストックホルム国際平和研究所)単位:億ドル
1 米国6,070
2 中国849
3 フランス657
4 英国653
5 ロシア586
6 ドイツ468
7 日本463
8 イタリア406
9 サウジアラビア382
10 インド300

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