2020年1月17日金曜日

『映像研』にハマってる。

『映像研には手を出すな!』、面白いぞ。見といた方がいいぞ。子供にも見せている。用語がわからずとも"本気"は伝わるはず。まだ間に合う。3話からでも間に合う。

3人の女子高生がアニメを作ろうとしている話です。その濃度がすごい。
アニメを知らない読者・視聴者を置いていくことも辞さないテンションで突っ走ります。原作者の大童さんが「オタクをターゲットにしている」という発言もある通り、あえて説明的なセリフを可能な限り省いているんだと思います。
それによって話のテンポも出ているし、リアルさが出ていると思います。リアルさって何よ、というのは「知ってる者同士が用語の解説をしない」ということです。アニメを知らない登場人物・金森はだから「求めた以上の説明は苦痛」と言って、アニメ話からは距離を置いています。

僕自身はどこに惹かれているのか。
結構単純なんで好きなものに向かって「とことん突き進んでいく感じ」、これに尽きます。
けど主人公は高いテンションで「やったるでぇぇ」と目標に向かって一直線に突き進んでいける性格ではないんです。始めたくてもなんだかモジモジしてしまう。けど仲間(友達ではないのだ)と出会うことによって"好きなもの"というプロジェクトが動き出す...!
この感じがもうね、いいんですよ。自分で勇気を振り絞った、とかじゃなくて自然と小さな奇跡が起こる。その奇跡を逃さなかったのが"プロデューサー"だったのですが。

この動画めちゃくちゃ素晴らしいです。

原作者のツイートも面白い。特に興味深かったのはなぜ女子高生かというトピック。





ちょっと前に僕は「逆に感情移入がしやすい」と考えました。特に著者、原作者が男性の場合は。なまじ男子高校生を登場させたら「あの頃の俺」が蘇ってしまってキャラ正視できないでしょ。
この憶測は割と自信があります。じゃあ著者が女性の場合はどうなのよ、という問いへの回答はないのですが。

それとさらっと書いてますけど、"「女子」という記号が「かわいい」とセットになっているマンガアニメ文化の分脈"という点。文脈もさることながら「様式」として定着してますよね。僕も書くなら女子高生がレコード屋に行く話にしますわな。

あと、最近のツイッター界隈、ジェンダーの話がすんげー好きだよね。呆れる。

それはそれとして大童さんのリュックのデザインが最高なのでぜひみんなもツイッターをチェックしてください。特にリュックの製造販売している方々はぜひ。

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