2021年1月6日水曜日

  明日にも緊急事態宣言が出されるとのことだ。飲食店の営業時間を22:00から20:00に短縮することを要請する。つまり飲食店が2時間営業時間を短縮すればCOVID-19は沈静化するという見込みだ。現時点ではとてつもなくスイートな見込みのように感じられるがどのような結果になるのだろうか。もしかしたら適切な処置かもしれない。2月の結果を見ないと何ともいえないだろう。

 最近の僕はすっかり丸くなったので政府の及び腰に理解を示しまくっている。今の政府は様子見を続けている。実際、今後の状況が読めない時はとりあえず様子を見よう、ということになる。僕も先を見通せない人間なので様子見ばかりしている。では様子を見ている間に何をしているかというと「ダメだった時の対応」だ。僕が取り扱っている商品の特性上、納期が判然としないことがある。見通しが立たないとき、納期に間に合うようあれこれ対策を講じる。と、同時に取引先に遅らせることは出来るか、また早まってしまったときに対応が可能かを打診する。ここ数年の経験からわかるのは「あれこれ対策を講じる」よりも「遅らせられるか、それとも早められるか」を先にはっきりさせておくことの方がはるかに大切だということだ。

 社風(?)はどちらかというと対策を講じること重点を置いている。やはり納期にジャストで納めるのがプロだし、納期を乱すことは信頼に関わることだ。反面、取引先への連絡が遅れるので、やっぱりダメだったという時のダメージは大きい。取引先からのリアクションから察するに、ダメかもしれないというアナウンスはとっとと済ませておいたほうが圧倒的にいい。なんなら感謝すらされる。「早めに無理だと言ってくれたので助かった」と。長期的に見てどちらが信頼を得るのかはよくわからない。が、やってる側は諦めが早い方が楽だ。

 ...という零細企業の日常と国政を同じく語ることは意味がない。しかし、ダメだったときにダメだといえない政府には危うさを感じる。誤解を招いたとかいう詭弁から始まり、虚偽の証言をし、文書を隠蔽する。

 誰も政府に無謬の存在であることを求めていない。というか無謬であることに固執するあまりに誰も責任を取らなくなってしまった。そのことの方がよっぽど災厄だと思う。

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