2022年10月8日土曜日

59."Walk On Wild Side" - Lou Reed

 "Walk On Wild Side" - Lou Reed(1972)

 "ヘロイン"出しちゃったら次はもちろんこれだ。タイトルは、なんだかポジティヴなメッセージっぽいけどね。「舗装されていない、荒れた道を切り拓け」みたいに聞こえるけど、どちらかというと「道を踏み外そうぜ♡」的なニュアンスが濃い。「こっちの世界覗いてかない?」というわけだ。

タイトルと歌詞に出てくるTake a walk on the wild sideは 売春婦が脈のありそうな客に声をかける時のお誘い言葉。 そんな実在する売春婦が登場するこの歌は、 隠語とダブル・ミーニングたっぷりの、キワドイ内容です(https://ameblo.jp/owntheday73/entry-11389606167.html

 歌詞も重要。というかルー・リードは歌詞だ。ワイルドサイドの風景を話すように、詩を独り読み上げるように、話しかけるように静かに歌う。この歌詞世界を静けさと共に歌うセンスが素晴らしい。アウトローの聖歌であり、鎮魂歌なのだと思う。

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