2024年11月3日日曜日

 『天国大魔境』の11巻が発売された。考察ブログ「晴耕雨マンガ」を眺めながら読むのが楽しい。小ネタと伏線を拾いながら読み進める。丁寧に準備された脚本に唸る。

 中弛みがないのが素晴らしい。これも綿密な構成がなせる技なのだろうけど途中に無理やりキャラを足したりしていないのだろう。例に出すのは申し訳ないが『ゴールデンカムイ』は途中の刺青集めでかなり水増ししたと思われる。人気が出たのだろう。こういうことに関して集英社はえげつないのだ。前半の異常な面白さから中盤の会敵と撃破のリピートで飽きさせておいて終盤は忙しないという。

 国民的海賊漫画は著者が全てコントロールしているということだがどうなのだろう。あらゆるキャラクターの全てのエピソードを描く勢いだが、私のような素人が見ると冗長に感じるし水増し感が弥漫している。ここでは余談だ。

 日本の神話をネーミングのネタにしているが、ストーリーと神話はリンクするのだろうか。ストーリーが綿密に練られているために期待せずにはいられない。なぜ日本の神話なのか。途中で「江戸時代から封印されているヒルコ」が現れる。ということはヒルコ化自体は高原学園の独自技術(の副産物というべきか)ではないということになる。とすると業突くババアでしかない上仲がわりと世界の真実に肉薄しちゃった系なのか。

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