2011年10月7日金曜日

読書で汗かく。

 ズイッと夜更かす。内田樹『レヴィナスと愛の現象学』を読みながら風呂で汗をかきました。濃密なのですぐに汗をかけます。今のところ「そういうツール」 です。これは「読了」ラベルを付けて書く事が出来ないような気がします。この続編をもう既に購入してしまっています。『悲しき熱帯』も挫折しっぱなしです。

 今さら頭の悪い事を書いてしまいますが、哲学ってすげーよく考えるんだな、と感心しました。私の狭い思考量では貧相な言葉しか浮かびませんが、名状しがたい事の恐怖、というのが人間の根源にあるのかなと思います。「名状しがたい」なんてさらっと言う時はそれはおそらくこれから名状しうる目算が立つ時でしょう。「ぬえ」なんてのが良い例で、あれは「暗闇の恐怖」とかそもそも「恐怖そのもの」の付近に寄り添う「もわっとした」もの、その「もわっとしたもの」どうしの間の名状しがたい、それこそ名状しがたいものの名前でしょう。

 浦沢直樹の『MONSTER』に通底しているのもこれなのかなと勝手に思っています。名前が「ない」というのは考えているよりずっと「ない」。ふりかえれば名前のないものって少ないですよね。おそらく名前がないものを認識すらしないからでしょう。もちろん名前を知らないものはありますが、それを目にして「名前を知らない」と認識しても、それは名前がある事を予想できるから認識できます。「名前がない」ということは認識されない。正直どんな感じなのか、全くわからないけど、それは恐怖なのでしょう。

 今日はここまで。

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