2012年9月23日日曜日

BEYOND THE WIZARD'S SLEEVE / DOOR TO TOMORROW

 お久しぶりです。

 体調が恢復してしまうと酒ばかり飲んでしまって、ブロガーOLのアルターエゴがなかなか出てこなくなってしまいます。

 私、ガレージロックにはとんと疎いのですが、現在のNU DISCOのアクトがネタとしてヒ引っ張ってくる音はほとんど大好物です。なかでもTHE TIME AND SPACE MACHINEの『TURNS YOU ON』はもう最高でして。ファズバリバリのサイケロックは男の子だったら避けては通れぬ道かと思います。

 TT&SMとしても活躍するRICHARD NORRISがエレクトロブーム最大の貢献人であるEROL ALKANと組んでいるのがこちらBEYOND THE WIZARD'S SLEEVEです。EROL ALKANがこういう日陰者と組んで自らのキャリアに影を落とすのが心配ですが(別に心配してませんが)、インディロックのもっさりリミックスなどを数多く手がけております。

UGにて試聴。

 [3RDMYND]というレーベルから2012年にリリースされたもの。

 この名義ではわりと久々になる今回のリリース。A1はモンド感というかB級感を隠そうともしない、DIRTY FILTHY MUDの1968年作“THE FOREST OF BLACK”のリエディット。随所にトバしが効いていますがこれ、オリジナルそのままの引用。オリジナルに忠実なリエディットですがサイコな雰囲気が充満しております。チョイスの勝利。この辺りのセンスがR. NORRISなのかEROL ALKANなのか気になる所です。
 B1はアシッド・フォークのようなか細いヴォーカルとストリングスの配置が印象的なチューン。スローで、サイケデリック。懐かしい気がしますし、しかしその記憶が孤独に頬を濡らすような切ないもののような気がしたりもします。ストリングスの音色さえ繊細で弱い印象が琴線に触れます。ヴォーカルはGORKY'S ZYGOTIC MYNCIの方、なんだそうです。

 A面は33回転が個人的には好みです。スローになってはじめて生まれるドライブ感とグルーヴがありますね。

これ、A面のオリジナル。↓

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