2014年4月21日月曜日

閑話休題:僕のスリーピングジプシーにはメモが書いてある。

 マイケル・フランクスの『スリーピング・ジプシー』を購入したのをSNSの日記に書いていらっしゃる方がおり、自分の持っているレコードを思い出しました。

 僕はこれを町田の巴夢(パム)というお店で中古で購入しました。

 国内盤のライナーノーツも付いていて、そこには鉛筆書きでメモがされています。
 "ブルーにならないで(Don't Be Blue)"のところには「いい曲ですネ」と書かれています。ネがカタカナなのが、いい。"アントニオの歌(虹を綴って)(Antonio's Song)"には☆マークが描かれています。

 また、収録時間の足し算のメモ書きも残っています。カセットテープに録音したのでしょうか。それとも何かの催しのBGMに使用したのでしょうか。
 そういえばマイベストを作る時に足し算していたことを思い出す。余った収録時間に合う長さの曲を探したりしました。

 たまに古本を買うと傍線が引いてあって、でも最初の4分の1を過ぎる頃には線が全く引かれなくなっている、なんてのもあり、読んでいてニヤついてしまいますが、このライナーのメモ書きも前にこのレコードを所有していた人がいることを想像することができてなんとなく頬が緩みます。ノスタルジーを感じます。

 プレフューズ73などの名義でリリースするスコット・ヘレンにはデラロサ&アソーラという名義があります。ある所で買ったレコードにことごとくデラロサ&アソーラの名がスタンプされていて、そこから名前をとったそうです。ナイスなレコードコレクションを蔵していた先達への敬意を表した素敵なエピソードだと思います。

 ライナーノーツは伊藤勝男さんという方とかまやつひろし氏の解説が並んで掲載されています。伊藤氏が「マイケルは…歌そのものの下手さ認識し、それを逆手にとって>」と書いている隣に「マイケル・フランクスの歌はアジがある。ヘタと言う人がいるけどそいつは死ね!!」というかまやつ氏のコメントが掲載されています。

 素敵なライナーノーツだと思います。

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