2014年4月22日火曜日

TVタックル覚え書き:クラブと風営法

今日の『TVタックル』は風営法に関してでした。事前にジブラが出演することを知り、興味がわきました。

「"ダンス"が法律の言葉を超えたもの」という阿川さんの発言が象徴的で、この議論はともすれば滑稽の一途を辿ることになりがちです。音楽に合わせて肩を動かしたらダンス?

番組内の議論は整然とした印象を受けました。恥ずかしながら僕はこの話題への関心が薄らいでいましたが、その間にも活発な話し合いが行われていたのだと思います。
クラブ文化側が法改正に向けてポジティヴな活動しているのも大きそうです。ジブラが会長となって「クラブとクラブカルチャーを守る会」(http://clubccc.org/)を発足させ、自主規制のガイドラインの策定、周辺の清掃を励行するなどしているようです。番組の中でジブラが「これまでこの問題に関してアーティストが動かなかったことも問題だった」と語っていて、その通りだと思いました。

ドラッグや暴力など犯罪の危険性があるクラブ営業はある程度の規制が必要という意見と、法規制が厳しすぎるために無許可でクラブ営業をしてしまうから適正な規制を再考すべきではないかという話でした。

無許可営業のお店は店内でトラブルがあっても
なかなか警察に通報することが出来ない。ゆえに悪人につけ込まれやすい状況になる。規制が厳しいがためにかえって治安が悪化してしまう。

実はドラッグをクラブで入手したというのはただの常套句だという話がある。入手先を明らかにしないために「クラブで知り合ったガイジンから買った」と言う。実際クラブで薬物の売買は行われていないかもしれないが、クラブに持ち込んで使用するというのはある。ドラッグは思っている以上に身近にある。

クラブで無知な人間・青少年が食い物にされてしまうことが問題で、そうした可能性は出来る限りなくしたい。

意見は平行線を辿りますが、そこまで離れているわけではありません、むしろ見ている方向は同じだと言えます。「クラブ営業に適正な規制を設ける」の一点に尽きる。その程度にいくらかの差があるという話です。

前線では建設的な話が行われていることが想像され、こういった話が立法の場で交わされているのなら双方に納得がいく「適正な規制」が実現するのではないかとさえ思いましたが、いっぽうで周辺は今が混乱のまっただ中のようです。

高知では社交ダンス教室も料金(講習料)を取ると風俗営業にあたるからと行政からストップがかかったそうです。もしかしたら、教室で飲食が行われていたかもしれませんが、行政の混乱が窺える。

混乱例をもう1つ。「その性質上、男女間の享楽雰囲気が過度にわたる可能性がある」(http://www.j-cast.com/tv/2013/05/29176081.html?p=all)としてアルゼンチンタンゴも規制の対象になる可能性があるという話。タンゴをその視点でしか見ることが出来ないことの方がよっぽど不道徳といえるでしょう。

義家議員の「ルールを作ればイタチごっこが起こる。若い子たちは刺激を求めてアンダーグラウンド(違法性が含まれる)へ向かう。そうして集客が下降したクラブは『自分たちも』と地下化する」というご意見は"お固い"ものではあるけれど、ある程度の的確さを持っている。

東京五輪前の浄化作戦という側面もあるか、なんて話も。

ビートたけしの「ルールは厳しい方がいい。例えば校則がガチガチに厳しければナイフを持ってくるだけでいいけど、校則がユルユルだったら刺さなければならない」という最後の発言が印象的だった。

それと軍隊キャバクラね。

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