2014年4月15日火曜日

ついに米国のインターネット広告市場がテレビを上回った:歴史的な1枚のグラフと2つのポイント
(THE NEW CLASSIC)

 他でもいくつか同内容の記事があったので、重要なのかなと。記事によるとインターネット広告の2013年の年間売上高がテレビ広告のそれを上回ったとのこと。
インターネット広告の2013年における年間売上高は、前年比17%増の428億ドルとなり過去最高となり、リーマンショックから順調な回復を見せているテレビ広告を抜き去ったのだ。
(上記リンクより)
 因みにテレビの売り上げは401億ドル、ケーブルテレビは344億ドル。二つを足すとネット広告の売上高より多いですが、分けて考えるべきなのですかね。

 ポイントはこれが"テレビ業界の凋落"ではない点です。記事によるとリーマンショック後、一時は広告の売り上げが下がったものの回復傾向にあったテレビ業界の広告売上をインターネットがぶっちぎったその勢いにあるようです。
 もう1つのポイントはモバイル、タブレットの普及がネットの広告売上上昇を後押ししている点です。428億ドルのうちの71億ドルがモバイル・タブレット関連の売上のようです。売上の規模はまだ小さいながら(といっても7300億円)ですが急激な伸びを示しています。

 ということで日本も今後この傾向が表れてくるだろう、しかし
インターネットにも積極的な投資をおこなっている米国のテレビ業界に比して、日本の取り組みはまだまだ十分ではない。その意味で日本における市場とプレイヤーの変化は、今後急激にやってくるかもしれない
 ということです。
 僕としてはよくそんなに宣伝することがあるなー、以上の感想がありません。ネットの広告はテレビのそれと違ってそこまで意識しません。「うわっ…私の年収、低すぎ…?」くらいですね。が、ネット閲覧時間と広告の効果が正比例しているのだと思います。

やはり既存の社会システムの終焉は避けられないようだ
(huffingtonpost)
 微妙に読みづらい記事。内容が難解とかではなくて、締切に追われて記事を読み返していないというような感じがします。

 インターネット元年とも言われる1995年の<インターネットに関する予言>がことごとく外れていました。たとえば「ウェブサイトが新聞に取って変わることはない」とか「ネット通販なんて危なっかしくて流行るわけがない」、そして「インターネットは崩壊する」など

 今となっては微笑ましいほど外れている予言ですが、当時はインターネットに懐疑的な意見もまだまだ大きかったようです。僕は後発組なのでその辺の実感は今ひとつありません。つい最近までtabキーの使い方すら知らなかったし(余談)。

 逆にいえば、当時の知性を代表する人や組織が、『変わるはずがない』と確信していた社会の構造を、インターネットは根本的にひっくり返してしまったとも言える。

 では、今後はどうなるか。ということで孫引き。
1. 自分の周囲や、世界で起こっていることに対して更に敏感になる
2. 情報の共有は、まるで呼吸をすることのように自然なことになる
3. 身体に装着して使用するウェアラブルデバイスが医療を変える
4. 政府が統制能力を失う可能性がある
5. インターネットが(さらに)細分化される
6. 全ての人に教育が行き届く
7. 持てる者と持たざる者の格差は拡大し、暴力に繋がる可能性がある
8. 今以上に、ハッカーなどの脅威にさらされる
9. プライバシーは贅沢品になる
(2000人以上の専門家が予測。今後10年間でインターネットが世界を変える9つのポイントより)

 これを『ビッグの終焉』を引用しつつ読み解いていく、かと思いきやその辺はわりと読者に委ねられた記事でした。
 その中で「すでに20世紀的なピラミッド・システム(ビッグ)の崩壊はもはや避けることのできない既定路線と考えるべき」という指摘は有効だと思います。この辺は「アラブの春」のエピソードや、普段使っているSNSなどから容易に想像できるかもしれません。

 中間段階をすっ飛ばして個と個が時間や距離の制約を受けることなく接続する社会。僕はどちらかと言うと上記の10点の予測と同時に起こる"反動"があって、そちらの方が想像しやすいです。

 "反動"とは、案外地域社会が復活するというものです。先ほど時間と距離の制約を受けないと書きましたが、実際に会うのは困難ということも多いとお思います。そうすると「もう近くでいいじゃん」ってなるんじゃないかなと。
 また、自分の周囲や世界のことに今以上に敏感になって、情報を共有して、ネットが細分化されたら、結構疲れます。情報過多という脳の疲れと、単純な眼精疲労です。
 で、しかもネットをやる以上、プライバシーが贅沢品になるというのであればネットはほどほどでいいよ、となる人がわりといるんじゃないかと思います。
 僕はたぶんそうなります。

 「ほらネットって食えないし、ディスプレイの中に住めないし、着れないし大したことないじゃん」と、当初は言おうとしましたが、それってカネと一緒ですよね。カネも食っても腹ふくれないし、着ても寒い。
 ネットをテレビと同様情報デバイスとして捉えると大したことないのですが、カネと同様に諸個人の生存インフラの首根っこを捕まえつつあると考えるとけっこう怖いかもしれません。

 うん、これも読みづらいわ。

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