2014年5月20日火曜日

テレビタックル 靖国

またテレビタックルを途中まで見てしまいました。今日は靖国神社についてでした。

首相の靖国参拝賛成の田母神さんと反対の共産党・小池さんという配置。

田母神さんは「戦没者の慰霊は当然すべき」、小池さんは「靖国は『不戦の誓い』にもっともふさわしくない場所」という主張でした。

番組中、コメンテーターの東国原さんは田母神さんの「軍事強化の意思表示でもある」という意見は「危険だ」としながらも小池議員には「靖国は戦争を賛美しているわけではない」と指摘していました。
が、その意見は少し無理があります。靖国の印象的な大鳥居には爆弾三勇士のレリーフ施されているおり、そのことからも明白なように正面切って戦争賛美の施設です。

この話、延々となされてきただけあってポイントはかなり明らかだと思います。

・「戦没者の慰霊は必要だが、靖国神社という場所が悪い」

それから
・「戦争指導者が祀られている」

以上の二点です。
で、後者に関してひとつ指摘を。よくA級戦犯合祀が取り沙汰されて、それに伴ってこの名称に対する誤解が生じています。

◆「A-B-C級戦犯」の「級」の意味の誤解
http://s.ameblo.jp/teinahoshi/entry-11526163363.html
AとかBとかは「極悪度」を示しているのではなく、罪のタイプを分類する用語です。ですので"タイプA犯罪"といった方が誤解がなさそうです。

はい。
ではまず「戦没者の慰霊は必要」という話。必要だけど、靖国神社がちょっとアレだと。
僕は靖国神社を見て、そのイケイケっぷりに驚きました。神社だというけど、いやーずいぶん好戦的でした。特に終戦記念日なんて軍服で来てる奴までいるし。
他国の反発があるからなおさらこういう状態になっていると思うのですが、あの施設に他国が嫌悪感を示すのは理解できます。

もうひとつ、戦争指導者が祀られている点。
先程も書きましたが「A級戦犯が祀られている」のではなくて「戦争指導者が祀られている」のが他国の嫌悪を催しています。

これ、ヒトラーが祀られているようなもんだと考えると異常さが理解しやすいと思います。
「ヒトラーと東條は違う」という意見もあろうかと思いますが、まあいいです。

ということで靖国神社がもうちょっと謙虚な佇まいに直すか、あるいは戦争指導者を分祀するかが解決方法です。
という新鮮味ゼロの結論に。
だけどこれらの簡単な解決方法は実行するのに困難です。遺族の方々のご意見もあるだろうし。

ということで解決しづらい問題が横たわっている施設ですから、首相が参拝するのは適当でないと僕は考えます。8月15日に内閣全員、国会議事堂に集まり、靖国の方を向いて黙祷を捧げる、あたりが落としどころじゃないかななどと思います。靖国へは行かず、しかし「内閣全員」が「国会議事堂に集ま」ることで"公式感"を出す。

あと、忘れてはいけないのは日本は敗戦国だということです。戦没者を自由に慰めることさえ制限されてしまう。それが戦争に敗けるということです。

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