2014年7月13日日曜日

本日のTSHは大井川の川越し人足。にんそくが一発変換できません。日雇い人夫みたいなニュアンスが含まれているのかしら。

僕は大井川の近くで育ったので馴染みの深い題材です。とはいえ僕が育った河口付近は治水が行われるまでは川が決まったコースを取らずにだらだらと流れていたらしく、東海道もそこより北を走っていました。

役者が方言を使っていて、ああ懐かしいなと思いました。江戸時代に生きてたわけじゃないですよ。「いかい(大きい)」や「だもんで/だで(だから)」など、少年時代に聞いた覚えのある言葉が聞こえました。

ところで僕は「とがらせる」を「とんがらかす」と言います。赤ちゃんがよく口を尖らせるので、その度に「あらあら口をとんがらかしちゃって~」と言ってしまいます。
今日のTSHでも似た言い回しが出てました。普段これを方言だと意識していなかったのですが、テレビを介してその音を聴くと自分が妙な言葉を使っていることに気付かされます。

番組の方言は概ねよくできていたと思います。付加疑問の表現「ずら」の使い回しに違和感がありましたが、これは僕が間違っている可能性もあります。考証がしっかりしているNHKですから、というよりTSHという番組が「俺たちの時代考証の精緻さ」を誇示する番組ですので「ずら」の表現も時代によって使い方が微妙に異なる点を表現したかもしれません。

方言トーク、続けます。
丁寧な考証に感心しながら、でも方言表現の限界もまた感じました。
ちょっと番組から離れてしまいますが例文をば。
「今日は雨が降っている。だから中止にしよう」
と、言う時
「今日は雨ん降ってるじゃん、だで中止にしざぁ」
となります(微妙に自信がない)。
で、さらにリアリティを求めると「だで」が「へぇだで」になろうかと思います。へぇは代名詞「それ」の転訛です。どうやって「へぇ」になるんだかわかりませんが。
さっきからへぇへぇ書いていますが非常に違和感が強いです。話し言葉を文字にした時のこっぱずかしさたるや。たぶんへぇだけどへぇじゃない、文字化が困難な音で話しているのでしょう。それを文字化したときの「これじゃない」感はとても強いです。
で、この辺が方言表現の限界でしょう。

あ、もちろんTSHってタイムスクープハンターですよ。

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