これまでこのレコードを目にする機会は何度となくありましたが、オリジナルだなんだでレアリティが付加されておりまして、まあ予想するよりもずっと高くて購入を諦めていました。
先日、ようやっと国内盤の安いのを見つけました。心地よいブルースロック。AORとはまた異なるリラックスしたムードが滋味深いです。
ぼくはこれに収録された"LAYLA"を聴くと餃子が食べたくなります。
つまらない思い出なのですが勘弁してください。
以前住んでいたアパートの近くの商店街に、店が次々に変わる物件がありました。ある日そこに餃子屋が入りました。
店が変わってすぐということもあり、一階のテイクアウトは客が並んでいて盛況でした。休日のぼくはそこの二階のイートインスペースで昼間っから餃子にビールをキメることにしました。
中国人がやっている、チープな作りのお店のBGMは有線の洋楽チャンネルでした。
たまたまその日はクラプトン特集だったようで先日イジャットボーイズがプレイしていた"AFTER MIDONIGHT"がかかって僕としてはニヤつくしかありません。「シェイクタンバリン、じゃねえよ!」
そこに追い打ちをかけるようにあの熱気を帯びたイントロ。もうたまりません。
急ごしらえの内装、慣れない店員、昼間のビールと餃子とレイラ。
こういうちぐはぐな雰囲気、嫌いじゃありません。
その餃子屋もすぐになくなったし今では味もどうだったか定かではありませんが、ちぐはぐなレイラだけが妙に印象に残っています。
僕が買ったレコードには当時のライナーノーツが入っていました。どうにか取り繕ってはいるものの、どこか期待はずれだったというライターの気持ちが滲み出ているような内容でした。今でこそデラックスエディションがリイシューされる作品ですが、当時はそうでもなかったのかもしれません。
そう思うと餃子屋とまたリンクしてニヤついてしまいます。
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