いんやー、有料アプリ落とした途端に書かなくなるもんですねー。
ゆうきまさみの『白暮のクロニクル』の第6巻が出ました。いよいよ本作のメインディッシュである"羊殺し"に関係しているのではないか、という事件が起こります。
雪村のかつての恋人と関わりのあるオキナガが出てきたりもうひとりの主人公・伏木が自身と雪村の恋人との血縁を知ったりと重要な局面を迎えています。
今回、ストーリーの進行役としてフリーライター(殺人研究家)の谷名橋が登場します。わりと唐突な登場であるのですがしれーっとそれなりに自然に作品に登場します。この辺は過去5巻が1巻1エピソードのペースでやってきたため、巻の冒頭にやってきても違和感がないんですね。それなりに重要な役割の人をポッと登場させる構成の妙を感じます。
というわけで今回も読みながら左手で残りページを感じて「そろそろ犯人わかるなー」などと余裕をかましていたら見事に裏切られました。6巻はエピソードが終わりませんでした。
6巻ではオキナガと恋愛することを登場人物に語らせています。これは恋愛にかぎらず人が遥かに寿命が長い者と付き合うとは、という話でもあります。「せつない」、「相容れない」と登場人物たちは語りますが今後この見解は変わっていくのでしょうか。
またちょっと気になったセリフに以下がありました。
「ヒトは歴史上
運の入り込む余地を
減らし続けて
来たんだけど、
そのためにかえって
自分の運の悪さに
敏感になっちまったん
だと思うな、俺は」
これを雪村に言わせないあたりが上手いなと思います。
それとこのページ
いやこの、特に男性陣の姿勢のリアルさ。
地味ーな部分ですが作品にリアルな感触を与えていると思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿