2015年11月5日木曜日

雑記:じじいはいつも再生産される

「今の若いヤツは音楽を知らない。ゆえにどいつも同じ音を出す。知らないのはいい、だが工夫が足りない」
といった苦言がシェアされておりました。僕の友人もどういうつもりでシェアしたんだかよくわかりませんが、要は「最近の若者はけしからん」と。
ほんとすごいですよね。見事にジジイの苦言になってる。これ、仰っている方も音楽をやっていらっしゃるのですが、この人も20年前にはやっぱりおっさんから「若い奴らはほんと音楽知らねー」と言われていたんじゃないかな。で、その時は自分がおっさんと同じくらいの年齢になってもそんなこと言わないようにしよう、なんて思っていたはず。

にも拘らず、加齢によって語り口が見事に同じになってしまうという。これが面白いです。
若い奴らの違いがわからないのは老化しているだけで、実際は若い子たちはそれなりに違う音を出しているんだと思います。それよりも最近のおっさんはどいつも同じことを言う。いや、最近じゃない、江戸時代、場合によってはもっと昔からだ。

『葉隠』が基本的に最近の若者はけしからんというスタンスですから。

僕はやっぱりこういう言い方が嫌いです。いい年して若い連中にからむんじゃないよ、と思ってしまいます。
若い人たちはこういうことを言うおっさんの話を間に受けても絶対成功しないので気にしないで欲しい。おっさんは足を引っ張りたいだけなのだから。
まあ、「おっさんのいうことも一理あるかもしれない」と自分たちのサウンドをもう一度探求するのも悪いことじゃないかもです。

苦言の主が僕の10歳上でした。僕も10年後は同じように若者に苦言を呈しているんでしょうね。とびきりの善意でもって。

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