2018年2月19日月曜日

雑記20180219:今更文春のこと

先日、小室哲哉さんが文春に不倫をすっぱ抜かれて、それに対する会見を行った…と思ったら引退を表明しました。小室さんの憔悴ぶりになんとも後味の悪い印象を醸しました。

いわゆる「文春砲」が才能ある音楽家を殺した、とその節操のない報道姿勢が糾弾の的となりました。

僕はこう、なんとも腑に落ちないままにいました。

僕たちがこの結果を待ち望んでいたよね、という点です。有名人が不倫報道をきっかけにその地位を転げ落ちていくサマが心地良かったはずです。

文春砲なんて名付けて下品なスクープを心待ちにしていたのです。

今回文春砲が批判に晒されたのは小室さんが我々が思っていた以上に辛い立場に立たされていた、からではないと思うんですね。単に不倫報道に飽きたからだと思うんです。ベッキーの時と同じくらいのタイミングだったらもうちょっと違う展開になっていた気がします。

今回文春がミスをしたのは相手を間違えたことではなくて完全に飽きられているネタを扱った点にあります。どの不倫を扱っても同じような道義的な批判を受けたはずです。フレッシュでセンセーショナルなネタで有名人に悲惨な言い訳をさせれば「さすが文春」と言われたでしょう。

今回、僕たちは自分たちの良心に気付けたでしょうか。いや、むしろ「げっすいネタを待ち望んでいる」ことから目を背けることに成功しただけです。勢いのある有名人の下半身ネタを、叩き甲斐のあるネタを僕たちは今も待ち望んでいるのです。

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