2018年2月12日月曜日

MOODMAN 『SESSIONS VOL.1 "WEEKENDER"

ちょっと前のリリースが捨て値のような価格で販売されています。送料を含めても(むしろ送料の方が高い)¥500くらいだったらお買い得な気がします。家族に対する罪悪感が薄らぐとも言います。

はてさて。国内きってのビジーなDJ、ムードマンのミックスアルバムです。リリースは2002年〜2003年(お店によってリリース日が年をまたいでました…)。ムードマンにとって初のミックスCDでした。
NU-HOUSE直系!のディスコダブ作品です。個人的に、"ディスコダブ"の語を使う時は意識的なのですが、まさしくディスコダブなサウンドです。ねっとりファンキー。

     'ハウス、ロック、トランス、テクノ、レフトフィールド等々──それまで隔絶されていた人たちが、この盤で並行発展していった新宿時代の「ハウス・オブ・リキッド」で連結~解放された瞬間は、感動的なバレアリック・ヴィジョンだった。名曲「アンダーウォーター」をオリジナルじゃなくて、リミックス盤でかけるのはムードマンらしい。いまだに重要盤。'
(STUDIO VOICE VOL.366 p.64')

序盤、ラプチャー問答無用のフロアキラー"House of jealous lover"やハリー・サーマンによるディスコクラシック"Underwater"を下敷きにしたっつうかリエディットに近い"Under the water"で勢いをつけそのままド派手に「ホームラン連発」みたいな空中戦系のミックス(なんだそりゃ)になだれ込むかと思えばさにあらず。
"Mutant jazz"あたりから重心を下げてアフロ~トライバル~擬似エスノを展開します。曲が移ろう度に男どもの歓声がいちいち上がりそうな感じです。そこからM14の瀟洒なエレピが憎たらしいトラックで充満した熱気をふっと抜く感じがまたたまりません。白けるってんじゃなくて熱さを上手く冷ましてハッピーなフィナーレへ導くよう。

キャッチーなのでツカミはオッケー、でガッツリ踊らせて満足感を持続させるように抜いていく...百戦錬磨の技が冴え渡っています。

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