2018年7月22日日曜日

なんやかんや必要なんは市場(いちば)だと思う

このネタ前も書いたっけ?

絵師さんと呼ばれる方々がいらっしゃいます。この人たちが報酬を得られない、という話をよく見かけます。インターネットって、「無料」のイメージが強くそのネットにイラストをアップしていると「この人が描く絵は無料だな」というイメージがついてしまいます。


あらゆるモノには対価というものがあるという大前提が崩れてしまっています。無料ってことは誰かがカネを払ってるかタダ働きさせられているということなんですが、「カネが動く(あるいは動かされない)現場」というのは利用者には見えづらくなっています。

そこで今必要なのは「市場(いちば)」の機能なのかなと思います。市場っつうと威勢のいい競りのイメージが強いですが、主な業務は需給のマッチングだと思います。「これこれの品物をこれだけの数量欲しい」という注文があると、市場は生産者に打診し価格等の折り合いが付けば納品されます。

イラストレーターやその他クリエイターにも市場があると良いと思うのですがいかがでしょう。フリーランスのクリエイターが集まってそのような組織を作ります。取引が成功すれば市場は手数料として10%くらいを貰います。手数料のパーセンテージはちょっとわかりかねますが。

例えばそこそこのイラストを大量に欲しい場合もあるだろうし、企画のメイン、「顔」になるようなイラストが欲しい場合もあろうかと思います。市場から「B品の女の子のイラストを10点欲しい」とかいうと「じゃあ1点1万すね」とかなって。まーコンセプトだのなんだのあるからすんなりいかないでしょうけど。

ある程度の相場が決まるのも良いことかと思います。特に価格交渉しづらい若手とか。相場がある程度知れ渡れば、市場を介さない場合も「直なんで(手数料分引いた)10パー引きでいいですよ」みたいになるんじゃないかと。

そういうのが嫌でフリーランスになってる人もいるんだと思いますけど、こういう「仲立ち」が求められていそう。pixivとかがやってやりゃあいいんですけどね。やってんのかな。大きな目標は「『モノには対価というものがある』ということを徹底して知らしめる」ことです。なにか欲しいと思ったら何かを差し出さないといけないんですよ、と。

「仲立ち」を取払ったダイレクトやりとりがインターネットの魅力のひとつだった訳ですが、結局ずる賢いやつばかりが得をしてしまうことがわかってきたので、今までは「見えざる存在」だった「神の手」を可視化する必要があります。ただ、クリエイター界隈だと無名の才能が日の目を見ないということもあるのでしょうか。その時は市場の人の腕の見せどころになるのかもしれません。

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