2019年3月10日日曜日

ブレイクコアのディスクガイド、買いました。

先日の日記にて書いたブレイクコアのディスクガイド、購入しました。600000字を一人で書いているわけでしょう。その密度と狂気がブレイクコアについて書くにふさわしいですね。


ディスクガイドとしても非常に面白いと思います。シ●コーとか、ダメなやつありますからね。あと(以下自主規制)

で、スゴい点。
全部書いてあること。SHITMATの"Shopliftin' Gabba"というシングルが紹介されていてまず本書の本気度をうかがい知ることができました。のちにコンピに収録されたのでそこそこ有名な曲ではあるのですが。

まあ、ディスクガイドっつったら自分が持っているのに掲載されていない作品を見つけ出して「筆者もまだまだよのぉ」とかあご髭さすりながら嘲笑するのが正しくゲスな楽しみ方なのですが、本書はそれを許しません

さらにC64がページ割いて特集組まれてるなんて思いもよりませんでした。ネットでかっこいいミックスが上がってて一時愛聴しておりました。

Dev/Nullとかもさ。知ってる知り合いなんていなかったからびっくりしました。掲載された本人も驚いているんじゃなでしょうか。

さすがにSOUNDBITEとかはな...あるーっ!ブレイクコア業界といえばプロディジーを茶化す文化が根付いているのですが、それを凝縮したような一枚。

AARON SPECTREの「Amen Punk」という名作でありながらレーベル名がアレとかでアクセスしづらい作品もきっちりカバー。このEP本当最高。discogsでめちゃプレミアついてるし笑

載ってないのはEmotional Joystickくらいでしょうか。載ってたらごめん。イスタファリ・ラスタファーラーは、載せなくていいし。あと自分が持ってて載ってなかったのはロシアの胡散臭いコンピ(Droonのライヴとか入ってる)くらいでそれも個人編纂のマイベストの趣ですしね。

ということで本当に全部載ってるんで安心して買ったCDに丸つけていけます。

特に1曲目の「Badman Ballad」のど頭に叩き込まれるアーメン・ブレイクの鳴りと、ラガサンプルの合わせ技は本当に最高過ぎる。
(p.95)

いや最高過ぎるとかレビューを書く人のボキャブラリーとしてはどうかとも思いますが、素直な愛が溢れていて良いです。というかニッチなジャンルにしてはものすごい紹介量で、一人で書いていたら語彙なんか早々に尽きるでしょうに。にも関わらず各作品への愛情が込められていて、脱帽もんです。

上下巻合わせるとそれなりの価格ですが面白いディスクガイドでした。

あとはなんか書くことあるかな...。
ブレイクコア周辺まで手を広げすぎないであくまでブレイクコアに絞って書かれているのがかえってよかったな、と思いました。テクノとかハウスのガイド本って全部フォローできないから読んでて絶対モヤっとしますし。本書にはそれがありませんでした。

あとは情熱ですね。いやスゴいわ。自分もこの手のジャンル好きだったけどディスクガイドが出るとか、まして自分で書くとか夢に思わなかったです。筆者の情熱、というか執念に最敬礼でございます。

今日の一曲。上で"本当最高"とあげたアーロン・スペクターで。

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