2019年11月30日土曜日

遅ればせながら『ゴールデンカムイ』を読み始めました。なにこれめちゃくちゃ面白いじゃない...。


読んでなかったことを後悔したの、初めてかもしれません。そんくらい面白いです。

もいっちょ『イノサンルージュ』の新巻も。こちらはラスト間近。もう前半の主人公シャルル=アンリ・サンソンは殆ど描かれることが無くなってしまいました。彼の筆おろしシーンは筆おろし描写の最高峰に位置するものでしたので、寂しいったらありゃしない。



さてこの漫画、連載しているというのが俄には信じられない描き込みの細かさが美しい作品です。実際にいた処刑人"ムッシュー・ド・パリ"の半生をフィクショナルな描写を多数織り込みながら楽しく(笑)描いています。

あらゆるキャラを美男美女として描いています。徹底的です。女の子よりも美しい男もじゃんじゃん出てきます。フランス革命はキラッキラ、というベルばら以来のイメージを踏襲っつうか先鋭化させてます。この辺の作者の思い、ぜひ知りたいですね。

それから後半の主人公、マリー=ジョセフについて。この人について検索した人は絶対多い筈。刈り上げっぷりもかなりかっこいいし大好きなキャラですが、歴史ものとして本作を捉えたい向きにはちょっとキツくもあります。フランス革命という新たな時代の幕開けにさらに現代的なマリージョセフを放り込むことで、革命後の世界もまだまだ遅れているんだ、まだ人々は自由を獲得していない、ということを表現しているのかもしれません。

あとギャグパートがスゴい。圧倒的な画力のテンションそのままにいきなり笑かしにくるのでもはやずるいです。急にSNSとかぶっ込んでくるんでそこはちょっと興を削がれる感もあるんですが11巻の女子校描写はストーリーがわかりやすくなってむしろ良かったです。

次巻がラストということで待ち遠しいような来ないで欲しいような気分でございます。

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