2019年12月1日日曜日

UHNELLYS 『JAZOOKA』

http://www.uhnellys.com/#/home
(オフィシャルサイト)


2006年の作品ですが、今更。これがかっこいいんです。


kimとmidiからなる男女2人組ユニット。2006年にアルバム『Jazooka』でデビューを飾り、ロック~ヒップホップ~ジャズの垣根を飛び越えた独自のサウンドとリアルタイムでサンプリングする唯一無二のライヴ・パフォーマンスで話題を集める。
(https://tower.jp/artist/420163)
ということですがタイトなドラム、セクシーに轟くベース(バリトンギターっつうんすか)、映像的な、そして音にハマる言葉。ラップというよりはポエトリーリーディングとかスポークンワードとかの方が近いのかしら。
言葉が映画のような情報量を持つ。そのためドラムにはどこか"トーキー映画の弁士の調子"のイメージを重ねてしまいます。あの、扇子をバンバン!と叩く感じ。そう考えるとリズもまたストーリてリングの一翼を担っているんですね。

ドス黒ファンク汁の滴るサウンドが素敵な彼らですが、僕は言葉選びのセンスに痺れています。かっこいいコトバ、というのが確かにあってそれを絶妙に選び出しています。チバユウスケとか、言葉から乾燥したアメリカ南部の荒地が浮かんでくるじゃないですか。あの感じ。

例えば『ドリアングレイの肖像』の"クールな冗長さ"とか、あるいは「悪魔と取引するとしたら、おそらくこんな雰囲気になるだろうな」という、やばい感じとエロい感じ。

すんごいピンポイントになるんですけど"55555"という登場人物にやられました。しかもその名前に笑 名前が五万五千五百五十五って、センスがすごくないですか?僕が小説を書いた時にはスピンオフ的に絶対登場させます、55555。

だいぶイメージから離れた褒め方をすると(?)、平服のイタリアサッカー代表のとてつもないかっこよさ。あれに並びます。
レザボア・ドッグスもかくや
あー、自分で書いて思いつきましたが『レザボア・ドッグス』のクールネスはあるかもしれません。それよりもっとセクシーでなまめかしいのですが。



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