2021年2月11日木曜日

  食糧危機が急に気になって2日くらいブログを書き散らした。大きなテーマを無責任に語るのは楽しいことを知ってしまった。関連した本は読もうと思っていますよ。多分。


 食料問題と同じに語られるテーマにSDGsがある。サステナブル・ディべロップ(メント?)・ゴール"持続可能な開発目標"。いい言葉だ。


 こないだの100de名著『資本論』でSDGsに潜む欺瞞を「ダイエットコークをがぶ飲みするようなもの」と喝破されてしまったが、有効さを喪失した訳では無い。


 いちばんわかりやすい"悪い例"は焼畑農業だろう。開発した後に荒野しか残らず痩せた土地を回復させるには長い時間がかかってしまう。しかし回復させる時間は確保されず次の森が焼き払われる。

 これじゃあいつか全てが荒野になって何も作れなくなる。そうなる前に長い期間その土地で農業をできるように(=持続可能に)しましょうよというのが持続的な開発だ。


 ただ、転換期における経済的な補償はどうするのだろう。焼畑農業の話をしたので農業の話を続けてしまうが、例えば花や野菜の苗を作っていたとして、ポットに入れた分の土は減少していくのでどこかから持ってこないといけない。ホームセンターで買った苗の、ポットに入った土を用が済んだらどこかに回収して堆肥を混ぜ地力を回復させて生産者に戻すことが出来れば文句はないが実際は別のところから土を持ち出している。これ一つとっても山を削るスタイルから循環型に移行出来る生産者は多くはない、と思う。スタイルを変えていきなり成功はしないのでその間の経済的な補償が必要になる。でないといつまでも土を仕入れるために山が削られていく。


 書いていくと色々思いついて面白い。移行期、転換期をどうやって切り抜けるか、転換期でも困窮しないのも"持続可能"に必要な視点だと思う。

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