2021年11月24日水曜日

 ここ2日くらいベーシックインカムのことを考えていた。他所でも「導入されたら格差が拡大する」「逆に仕事をやめられない」など書いた。BIの導入はむしろ待ち遠しいと思っていたが、実際描き始めてみると全く反対の方向に筆が走った。

BI導入後はむしろシビアな世界が待っている。なぜなら無理して働かなくてもいいからだ。好きでやっている、やりたいことをやっている、向いていることをやっている...質の低いサービスは次々に淘汰されていく。やる意味がなくなる。と同時に質の高いサービスの料金は跳ね上がる。稼ぐ必要がないので価格で競争する意味がなくなるからだ。

質の高いサービスを受けるために私たちは働いてカネを稼がなければならない。質の低いサービスを提供するのが私の仕事だ。

間をとってそこそこのサービスをそこそこの価格で提供する者がいちばん評価を得られそうだ。なんだか変わり映えがしないな。

ところで誰もやりたがらない仕事は誰がやるんだろう。どういった仕事をやりたがられないのか、正確には分からない。が人気のない仕事はあるはずだが。

とまあ、待望しているのに思い描くBI導入後の世界は今と変わらない。それどころか、もっとギスギスしそうだ。こうした暗い想像は未来に有効だ。これらを解決する方法をまた想像できるから。

これらの解決にはまずもって十分な支給額が必要だ。「働かない間は本でも読みましょう」という共通の意識が必要だ。教養は生活必需品という意識。また再教育の機会も設けるべきだ。

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