2021年12月11日土曜日

鬼の面接官になってやったぜ。

 就職希望者との「面談」と勘違いして事務所に入るも、やってる途中で「これはまさか、採用面接...!」と気付いた。


いやしかし、人を値踏みするみたいで気が進まないものだ。私の質問で相手が答えに詰まった時はこちらが申し訳ないと思いましたよ。


面接で人のあれこれはあんまりわからない。これが正直な感想だ。入社してすぐ辞める人がいるあたり、面接官を担った他の方々も実際のところよくわからなかったのだろう。

面接なんて本人確認程度にしかならない。正解がある問いを出題しているのならまた話は別だけど。


あと、面接する側になって初めて気が付いたが、「わかりません」て答えてまったく構わない。これもまた面接の仕方・目的で変わってくるのだろうけど。私(たち)の場合は正答を求めておらず、わからないことはわからないで十分だった。むしろ言葉を探している様子を見てまた申し訳なくなった。


でもなあ。やっぱ面接を受ける時って、「受からさしていただきたく存じまして候え(心の原文ママ)」みたいな独特の息苦しさを抱いているからなあ。受かりたいから力が入ってしまうよなぁ。


過去の自分に「面接官は案外ポンコツの可能性ある」「わかんないときはわかんないで構わない」「落ちたらそれだけのこと、ほかはいくらでもある」などは伝えてあげたい。

まともな就活はしなかったんで無駄なんですが。


とはいえ面接官になったことに気付いたのでここは一丁、面接官ぶって「あなたが先輩としてまたは上司として指示を出したことはあるか、その時に気をつけたことはあるか」と問うた。私としては「代名詞を極力使わない」とか具体的な回答を期待したが、回答は「敬意を持って接する」で、「...ちょっと抽象的だなー」と面接官ぽい感想を持った。別にそれで減点とも思わなかった。


気になった点をもう一つ。「御社のヴィジョンに感銘を受けて」や「豊かな人生を歩むために」とか面接の時以外聞かない言葉がある。話してくださった方にはたいへん申し訳ないが、聞いていてこそばゆかった。

なんだろ面接仕草?面接ことば?あれ、あんま良くないわ。先ほど「入ってすぐ辞める人がいる」と書いたが、そういうミスマッチも面接での謎作法のせいだと思う。密室だから独特の雰囲気になるのは仕方がないか?公開するよりはマシだけど。

んー、でも緊張する場できちんと緊張するのも大切な気がするし。難しい。

でも現時点では面接仕草は廃れて行って、なるべく対等な関係で話をした方がナイスな採用になりそうな予感がする。対等にはならないんだけど、そこはやっぱ採用する側の努力が必要だ。


最後に現在の私の気持ちは「緊張させて申し訳なかった」です。たぶん自分もある程度緊張していたんだろう。次の機会があれば爆笑の渦に巻き込んでやろうと思う。


時の間に寄稿

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