2022年2月6日日曜日

 ルシア・ベルリンの『掃除婦のための手引書』をゆっくり、ゆっくりと読んでいる。一晩一話のペースだ。とはいえ今夜も酒を飲んだのでページをめくるのが億劫だ。


ストレス解消のために酒を飲むのはアル中への近道らしい。寝酒はアル中のきっかけらしい。不安な時は酒を飲むと帰って不安が増幅されるから良くないらしい。こういった文言がSNSを通じて私の目に入ってくることが増えた。これがインターネットのエコーチェンバーだ。どうも私は酒を辞めたいらしいのだ。


酒を抜くのは楽しい。深夜にドライブできる。酒を飲んで運転なんかしない。まあビール一杯くらいなら大丈夫だろう。二杯でも大丈夫かもしれない、と三杯飲んだ私は思うに違いない。だから酒を飲んで車には乗らない。知っている道をスピードも出さずに走る。たまに追い抜かれたりする。流れる景色の中で頭が澄んでいくような錯覚。結構好きだが、心理的な澱を洗い流すためについビールを開けてしまうのでなかなかその機会をえない。だから、次の夜のドライブを楽しみにしている。


それから、文章もマシンガンのように書ける。こないだ一年ぶりに酒を飲まなかったらブログの記事が一気に三本書けた。我ながら驚いた。一杯引っ掛けたほうが調子よく書けそうだが書く頃にはへとへとに酔っている。


尿酸値に肝機能の数値、コレステロールも要観察だ。酒との付き合いを長くしたければ我慢する日も必要なようだ。


ルシア・ベルリンもアル中だった。子供に酒飲んだのがバレる描写もある。だが彼女は乾いて味わい深い文章を残せた。


ルシア・ベルリンを知ったのも自分の文章を残すのも酒の肴もインターネットだ。こないだは冷凍庫を買った。

コヴィッド・ナインティーン、ヴァージョン・オミクロンの感染拡大によって小学校と保育園が休みになった。休みになって四日目、妻は状況の変化を求めた。食料をストックする冷凍庫が欲しい。私は呑気に働いていたのでどうということは無かったが外出せずに過ごすのもたいへんだ。


コヴィッド・ナインティーンの影響であらゆる対面が遠慮される中、インターネットはかつてない威力を発揮している。

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