2023年6月4日日曜日

大学生の息子が事故で亡くなったという訃報が父親に届く → 死の真相が地獄すぎて、仏壇にさえ近づけない状態に…

いやー、わざわざゲーム速報刃を経由する必要ないんだけどね。NHKのリンクがわりとすぐなくなるイメージがあって...(気のせい?)。

一応、リンク先を見なくても良いように解説。息子が交通事故で亡くなった。遺品を整理すると複数のSIMカードや振込詐欺のマニュアルと思しき書類が見つかる。警察に通報しいわゆる闇バイトである窃盗に関与していた。

番組見ていて、亡くなった息子さんは下っ端の中でさらに下っ端でしたね。座席に座ってなかった(ラゲッジスペースに座らされてた)みたいだし。置いてかれそうになってたし。

んで、事故も酷くて。高速道路でガス欠して停車してたら後ろから突っ込まれたという。なんつうか、ガス欠ってあんましないもので。闇バイトとというと知らん小悪党どうしが顔を合わせるので緊張感もあるだろうから、燃料の残量をチェックするの忘れるってのはありえる。
けどクルマは現地調達(行きがけに盗む)わけじゃないはずでしょ。まあ、出処は怪しいクルマでしょうけど。そしたらガソリンくらい入れとけよって思っちゃう。なんかすげーどうでもいい箇所にウザ絡みしてますか私? ただ下っ端はそんくらいどうでもいい扱いなんだろうな、ということがわかるエピソードではある。(ガソリン入れとくとそのまま逃げられるのだろうか)

怖いなと感じたのは息子氏は私立の中学出身、つまり「頭はたぶんいい」という点だ。私はこういう闇バイトはどうしようもないアホがやらされるものだと思っていたが実際は異なる。大学進学後、「トーク力を磨く」みたいな理由でホストクラブでのバイトを始め、配信していた自身の動画で「とにかく有名になりたい」と語っていた。私はこの辺の"感覚"が正直よく分からないが、SNSで影響力を高めて広告収入を得る、みたいなのがスマートな稼ぎ方なのだろう。
そこから息子氏がどういう経緯で闇バイトに到ったかの詳細は分からなかった。が、彼はたぶん「闇バイトだろうがなんだろうが自分は上手くやってのける」と思っていたはずだ。住所などの情報をSNSで送っているのを見ると「なんで軽々しく個人情報を渡しちゃうの?あとで脅されるの目に見えてるじゃん」と思うのだが、それは観客席の目線だ。バイトの面接なんかでも住所書いた履歴書を渡すので、案外心理的な抵抗は低いかもしれない。悪党もそういうところは巧いのだ。配信していた動画でも「光の当たる場所で稼ぐか、闇で稼ぐか」みたいなことを言っていたので本人も闇バイトだとわかっていたかもしれない。彼は「上手く立ち回れる」と思っていたから、捨て駒になっている自覚はなかったかもしれない(私立出身だとそういう経験もないだろうし)。

彼は「5月いっぱいで抜ける」と必死にメッセージを送っている。たぶんヤバいことに気付いたのだろう。
もしかして、闇バイトも動画のネタにするつもりだったんだろうか。代償が高くついた。


ここまで偉そうに書いたが、私も闇バイトをやったら同じように追い詰められるはずだ。さっき「観客」と書いたが、自分が今当事者になっていると気付くのは難しい。闇バイトとか、詐欺被害(あるいは加害か)などなど、報道されるかぎりは怪しさ満点で、騙される気がしない。しかし実際はすごく自然な形で接近してくる。
また、自分が騙されることはないという根拠のない自信がある。騙されないというか「当事者になることはない」という感覚かな。これが難しいのはこうして被害を知って、対策方法を学んで知識が増えれば増えるほど騙されない(謎の)自信はどんどん強くなる点だ。騙されない自信は当事者にならない自信とイコール。つまり、学べば学ぶほど騙されていることに気付きにくくなる。超怖え。

対策はあるんだろうか。やはり「騙されたあとにどうするか」をはっきりさせておくことだ。知識を得てる時って手口は学ぶんだけど「110番してね」みたいな部分はあんまり見ない。バカバカしいから。もう過信が始まってるのだ、「手口を知ったから騙されないだろう」。
まずは家族にやらかしを報告できる環境。実家の親に「ごめん、怪しい連中に住所教えちゃった」といえる環境を整えておく。...ちょっと話逸れるけど、怖い人たちってどんくらい「詰める」んだろう?逃げてしまえば追っかけたり、実家まで行って脅すんだろうか。なんとなくそこまで暇じゃない気がする。いっぽうで警察等にチクられても困るだろうからやっぱり追い詰めるんだろうか。
話を戻すがやらかしを告白できる人間関係が築ければ、90%解決だろう。悪党どもは「迷惑かけたらいけない」という教育につけ込んでくる。そうではなくて「自分はたぶん迷惑をかけるから、困ってる人を見たら助けよう」だな。

あとは、難しいが肝心なのが「自分をどれだけ信用しないでいられるか」。自分を騙す人がいるとはなかなか信じられない。他人の善意を疑うのは申し訳ない。だから自分を信用しないでおく。「私はきっとコロッと騙される」。
とりとめのない話になったが今日はここまで。

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