2024年7月30日火曜日

スポーツの審判 ジャッジ 揺らぎ

 オリンピックが始まり、高校野球も予選が佳境を迎えている。オリンピックでは柔道で首を傾げる判定があり、高校野球では県予選で明らかな誤審が発生している。

 柔道競技はよく「柔道とJUDO」と比較される。JUDOは柔道の精神を十全に理解していないという揶揄が込められているのだろう。たしかに海外の選手でレスリングに近い動きをする選手もおり、私たちが考える「柔の道」とジュードーはどうも異なるようだ。...なんていう文句は25年前からなされており、正直聞き飽きた感はある。

 この問題の解答は①JUDOに対応する②完全に拒む(=参加拒否)だ。①は国際経験を積んだ元選手がいるので可能なはずだが、やはり柔道へのこだわりがあるのだろう。②は世界から「あっそ」と言われて終わる。本当は「③世界に柔道を理解させる」という道があるのだが『「あっそ」で終わる』と書いた通り、日本にその影響力がない。そして参加を拒否すれば国内からもそっぽを向かれるだろう。と考えると①しか道はないのだが。どこかの高校がフランスからコーチを招いてJUDOで以て柔道を駆逐することがあれば風向きが変わるかもしれない。けどそうなったらきっと別の意味での「誤審」が生まれるのだ。

 野球の審判にかんしては単純にトレーニング不足だ。かつては140km/hを投げればプロも注目したが今は珍しくない。ということは審判だって動体視力を鍛える必要があるはず。だがおそらく本格的にはやっていないだろう。審判の平均年齢はどれくらいだろうか。権威をアピールするために歳上のほうがよかったのだろうが、現代の野球は審判にも高い身体能力が求められる。20代でないと厳しいだろう。

 機会に判定をさせた方が正確になるだろう。だが試合がつまらなくなるかもしれない。実はスポーツのゲームにおいてはジャッジに揺らぎが生じている。サッカーがわかりやすい。「ある時はファウルになるが別のときはファウルにならない」というプレーが存在する。試合を止めるより流してプレーを続行させた方が「試合が面白くなる」。

 判定基準のブレを込みで楽しむべきか。いやぁ、でもたとえばフェンシングはかなり機械に頼む部分が大きい(刺突の圧とか機械で計測してる)が、じゃあフェンシングの魅力を損なっているかというとそんなことはない。判定基準のブレは競技自体の魅力を損なうリスクの方が高い。

 相撲はその点素晴らしいです。同体があり、取り直しがある。このアイディアは本当に偉大で革命的だ。上記の問題の全てがこれで解決するのだ。要はノーカン導入だ。...緊張感がなくなるだろうなー笑

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