2024年8月7日水曜日


 『九マイルは遠すぎる』を読んでました。短編だったことも覚えてなかったよ。

 しかし古典で古さが気にならないのってすばらしい。「これ携帯あったら成立しないじゃん」というのが気にならない。物語の緊張感は書かれている情況にあるのではなく文章そのものに宿っているからかもしれない。

 純粋な安楽椅子探偵もの。論理、推論だけで話が進められる。心地よい予定調和だ。ミステリ自体が短編向きのジャンルなんだとも思った。

0 件のコメント:

コメントを投稿