THE ORB “ASSASSIN (OASIS OF RHYTHM MIX)”

THE ORBは見かけたらなるべく買おうとしてますが、往々にしてそれなりの値段がついているものです。

がこれは確か安かったはず。¥500しなかったと思います。

さて、STEVE HILLAGEをクラブの現場に召還したことでもおなじみトリップ博士、ALEX PATERSONの、傑作のひとつではないでしょうか。

繰り返されるベースラインのかっこいいことと言ったら。軽いパーカッションと丸みを帯びたキックで軽快にドライヴするトラックの上を浮遊するメロディ。程よくドラッギーなサンプルを散りばめて。突飛、というわけではないですが、絶妙なダブ処理が曲に躍動感を与えております。
また、後半で控えめに鳴っているベースはその後のUKロックによく聞く音で、そのへんから実はリアルタイムでそれなりに影響を及ぼしたんじゃないか、などと憶測することも可能です。
「東京でミックスしてロンドンでDATを紛失しマンチェスターでなんやらしてベルリンでMAX LODERBAUERがエディットして(なにげにすごい)」みたいなことがクレジットされております。

世界観としてはALTZさんあたりの描くサイケデリックな宇宙絵図と近いものを感じます。90年代リヴァイバルは80'Sアシッドの影響を受けてロウでスリージーなものが目立ちますが、そこからこぼれ落ちたオリジナル世代の輝き。

少し前にバックトゥバックをする機会があって、相手をしてくださったかたがこれを気に入ってくれました。嬉しい。ぼくもそれなりの確信があった上でこのレコードをかけましたが、今もなおばりばり現役でいけるクラシックだと思います。

BLOGGERの検索ではなぜかひっかからないのでこちらから。