2014年1月22日水曜日

菜根譚以外に書くことがないなんて

二でも少し触れていましたが、君子たる者ちょっとは突っ込みどころがあるくらいがいい、といったところでしょうか、全然違うのかな。
過ぎたるは及ばざるがごとしという言葉がありますが、著者は何度となくどの分野にもウェイトを傾けすぎないようにと述べています。中庸ってやつか。

・三
君子之心事 天青日白 不可使人不知
君子之才華 玉包(ほんとは違う字)珠藏 不可使人易知
君子の心事は、天青く日白く、人をして知らざらしむべからず。
君子の才華は、玉包み珠藏(カク)し、人をして知り易からしむべからず。

・君子の心ばえは、青天白日のように公明正大にして、常に人にわからないところがないようにさせねばならぬ。
然し才智の方は、珠玉のように大切に包みかくして、常に人にわかりやすいようにしてはならない。 

(その心事が明白でないと陰険だと思われ、その才華を表しすぎると、衒うと思われるから。心事が本で、才華は末である。)

0 件のコメント:

コメントを投稿