ジャケもどこかサグい。 |
ラブンタグ『CAMPFIRE』にピックアップされている問答無用のどアンセム"TRIBUTE TO JAZZY JAY"でおなじみブロンクス・ドッグス(BRONX DOGS)の2000年リリースのアルバムです。リリースは[HEAVENLY]、アルバムのジャケットの裏にはシングルをリリースしていた[MARBLE BAR]のロゴも入っています。
どうでも良いけど"カンジダ"って曲出してるな。気になりますがなかなか試聴リンクが見つけられない。どんなニュースクールブレイクビーツだ。
さてブロンクス・ドッグスってどんなブラザーよ、ということで。
リチャード・セン(RICHARD SEN)とポール・イヴ(PAUL EVE)によるユニットです。イヴさんの方は行方不明です(=調べるのがめんどかった)。どこかで幸せにやってくれていることと思います。
R・センはパデッド・セル(PADDED CELL)というユニットで活動したり、また[MIXED BLOOD CUTS]というシリーズ(レーベル名でもある)を主宰するなどしています。いずれもニューディスコによった作風です。MIXED〜はディスコダブ、リエディット好きにドンズバなキラーなロッキンディスコシリーズで僕も大好物であります。
また[ZE]のリミックスアルバムはじめいろんなところに出没、最近では'87-'91UK産のアシッドハウスをコンパイルした『THIS AIN'T CHICAGO : THE UNDERGROUND SOUND OF UK HOUSE & ACID 1987-1991』を監修し話題を集めました。
今もなおディスコリバイバルの重要人物と言えるでしょう。何か関連作がリリースされた時は試聴しておいて間違いない存在です。
...ていうかブロンクスドッグスという名前とかサンプリングを用いたオールドスクーリーなパーティ感とかでガッチガチのニューヨーカーでLLクールJみたいなのを想像していましたが、むしろバッキバキのUK野郎ですね。ポール・イヴにいたっては白人ですし。『THIS AIN'T CHICAGO』でふと気付きました。
バッキバキのUK野郎って何。
なにはともあれ。フロアボムをば
"TRIBUTE TO JAZZY JAY"
"
いやぁ、いつ聴いてもかっこいいですね。タイトルからするにジャジー・ジェイに捧げられた曲です。ジャジー・ジェイとは、"PLANET ROCK"の制作にも携わったとされる<ZULU NATION>のオリジナルメンバー、だそうです。この辺もニューヨーカーだと誤解させる一因です(僕的に)。なんかナレーションでもアフリカバンバータとか言ってますな。「大ネタ」と言われるサンプリングソースを引用している、良い意味で"反則"な曲ですね。
D2はキース・テニスウッド(KEITH TENNISWOOD)をエンジニアに迎え、<ROTTERS GOLF CLUB>でレコーディングされています。
ディスコ〜ディスコフィールなハウス〜ブレイクビーツハウス、そしてNUハウス、ディスコダブへと連なるダンスミュージックの歴史が凝縮されたアルバムです。パル・ジョーイ、ボム・ザ・ベース、を経てトゥー・ローン・ソーズメン、それからDJハーヴィというラインも見えてくるかと思います。
その割に知名度は今ひとつ、というか知ってる知らないの温度差が激しいユニットではあります。
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