と思ったら数ヶ月、あるいは1年経過したら何のことを書いていたか思い出せませんでした。僕の行き場のない感情とやらもたいしたことがないものです。
とすれば今後は書いて吐き出したいことがあったらどうしようかと悩みます。具体的に書くべきなのでしょうか。
それとも忘れたことを喜ぶべきでしょうか。
ちょっと静養しました。このままいくと自分が思い描く方向とは違った方向に自分自身が行ってしまいそうで少し怖くなったからです。少し強引に踏みとどまった感じです。今後、その「違った方向」に進むのだとしても、せめて覚悟してから行きたいのです。いつの間にかそこにいてもう戻れないと諦めながら気付くのは嫌です。
(やっぱ少しぼやかして書きました。)
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少し前に金曜ロードショウでやってた『風立ちぬ』をやっと観ました。子どもやらなんやら騒がしくてセリフが聞こえない箇所が幾つかありましたがざーっと観ました。
この作品に関しては岡田斗司夫氏の解説・感想が素晴らしいです。
◆岡田斗司夫さんによるtwitter実況『風立ちぬ』まとめ
・これから観る人はこれを見ながら観るという楽しみ方もアリです。
◆岡田斗司夫の風立ちぬ批評・評論が的確過ぎて凄い!「二郎が最初に惚れていたのは女
中」
・(以下ネタバレ含む。さすがにもういいよね)
岡田の批評まとめ
・次郎は飛行機であれ女性であれきれいなものにしか興味がない人間で、ある種非人間的
・きれいな女の人が登場する度に必ず目で追っている(2回見て確認したらしい)
・次郎が最初に惚れたのは女中。学校に荷物が届けられた時に思い浮かべる幻影が女中だった
・菜穂子はそれに気付いていて、森の入口にパラソルとカンバスを置き、誘い込む駆け引きをしている
・その帰りに「女中は嫁いだ」というのも自分に振り向いてもらうため
・次郎が興味があるのは「美しいもの」だけ。飛行機だけの話じゃなく全般的にそう
・次郎は菜穂子に「きれいだ」しか言わない
・次郎が送った菜穂子への手紙には、菜穂子の身を案ずる文は三行だけで、あとはずっと「美しい飛行機作り」の話 (ちなみに原作漫画には次郎からきた手紙を「仕事の話ばっかり」と捨てる菜穂子の場面がある)
・菜穂子は次郎のきれいなものしか愛さないという性質に気付き、サナトリウムから出て自分のきれいな姿だけを見てもらう決心する
・そんな次郎を上司や妹が「エゴだ」と責めている場面がちゃんとある
・九試が完成したさいに風が吹いて菜穂子の死を知らせるのは、つまり菜穂子の犠牲があって飛行機が完成したことの暗喩
・この映画は決して美しい恋物語ではなく、創造的人生の持ち時間10年で、仕事を完遂させるには犠牲が必要で、女性はそれを諦観の面持で付き合うしかない
・一見は美しいだけの話に見えるが、上記のような残酷さが裏に潜んでいる
岡田先生の見方、さすがに勉強になります。アニメをそのまま楽しむのもいいけれどオトナがわざわざアニメを観るのであればこういうふうに観るべきだと思います。それが日本人に求められていることだと思うんですよ。
現在も観れるかわかりませんが同様の解説をした動画もあるのでそちらもオススメです。
ほんと、岡田さんもこういうことだけやってりゃいいんですが。
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静養を何に充てるかといえばやはりディグでしょう。ということで本当はアナログレコードをがっつり見たかったのですが、ブックオフで用を済ませました。
・CORNELIUS『FANTASMA』
これが100円(税抜)だっていうんですから驚きですな。聞くたびにドラムの音がでけえなあと思うのだけれど、そういうのがいいのかしら。それ込みでも最高。
・水木しげる『悪魔くん』
貸本時代に出た三冊を一冊にまとめたもの。アニメ版とは異なるテイストが魅力的。実際は打ち切りだったわけだけど。性急な終わり方は"悪魔"をも容易に葬り去る現代社会の悪魔性みたいなのが逆によく描けている気がする。狙ったのか!?
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