2015年12月14日月曜日

お茶濁し?:"I'M A MAN"を一旦整理しておこう。


 こんなツイートがやってきたので、一度"I'M A MAN"をまとめておこうと思いました。


 現在DJを中心にこの曲が知られるようになったきっかけはハーヴィ(DJ HARVEY)のリエディットでしょう。イジャット・ボーイズ(IDJUT BOYS)のレーベル[NOID]からリリースされたということもあって一時期は高値を記録しておりました。僕は未所持です。
 後年、ホワイトでリリースされているのでこのバージョンの入手自体は案外容易かもしれません。
・DJ HARVEY "I'M A MAN"


 で、このハーヴィが料理した"I'M A MAN"はマチョ(MACHO)によるものでした。イタリアのゲイ・ディスコ・バンドです。
まー、表ジャケもさることながら、裏ジャケが↓ですからね。ろくなもんじゃないですよ(目一杯褒めました)
アイム・ア・マン(むんっ)
・MACHO "I'M A MAN"

 しかしながらマチョもまたオリジナルではありません。原典はと言いますと、スペンサー・ディヴィス・グループ(THE SPENCER DAVIS GROUP)の1967年リリースの楽曲がそれです。シカゴじゃないんですよ。

・THE SPENCER DAVIS GROUP "I'M A MAN"

 そしてシカゴが「シカゴ・トランジット・オーソリティ」と名乗っていた時代、1969年にカバーをリリース。こちらはマチョに比べてロック色が強くてかっこいいです。ちなみにシカゴがバンド名を変更したのは訴えられたからなんですねぇ。
バンドがアルバムのツアーを行っている間に、本当のシカゴ交通局(シカゴ・トランジット・オーソリティ)から法的な訴訟を受け、グループは自分たちの名前を単純にシカゴと短くする事を強いられた。(WIKIより)
・CHICAGO TRANSIT AUTHORITY "I'M A MAN"

 んで、今回ジョー・クラウゼル(JOAQUIN JOE CLAUSSELL)がリエディットしたのがシカゴのバージョン、と。

 ちなみにスペンサー・ディヴィスのバージョンはピルースキ(PILOOSKI)が原曲のイメージを破壊しつつグルーヴを構築したリエディットがあったはず

まとめておきましょう。俺のために。
・スペンサー・ディヴィス・グループ1967
→ピルースキがエディット。

・シカゴ1969
→ジョークラがエディット

・マチョ1978
ハーヴィがエディット。
このバージョンはブレイクスの古典としてダンサーにも愛されております。

 ヤードバーズの"FOR YOUR LOVE"だったり、ミュージック・マシーンの"TROUBLE"だったり、この辺の曲もオルタナディスコ界隈ではちょくちょく出くわしますね。面白いです。

0 件のコメント:

コメントを投稿