為末大さんは『諦める力』が非常に良くて。
勝てないとわかった時に違う道を用意する。どこで輝くか。そういったものを問うた本で「中二の教科書にしていい」と書きました。
今作はさらに年齢を下げて、小学生が自分で読む、ないし親が子に伝えられるような内容になっております。50のことばにまとめられています。
・勘や直感は意外と頼りになる。
・目標は「50%ぐらい達成できるかな」と思えるところにする。
など、大人にとっても膝を打つ内容になっております。目標は50%〜というのは高くても低すぎてもよくないよ、という意味ですね。
・「うらやましい」を声に出せば、こころが軽くなる。なんてのはSNSに跋扈する被害者なりたがりの連中にもぜひ読んでいただきたいものです。
為末さんの本が面白いのは「なんとなーく言われてる常識って違うかもよ」というツッコミ精神と「こっちから考えるだけじゃなくて別の視点から考えてみない?」と読者の思考に揺さぶりをかけてくれるところです。
それらが自らの経験に基づいているので、説得力があります。"威圧的でない説得力"とでも言えばいいでしょうか、読んでいて風通しの良さを感じます。
とは言えこの本の中にも一読すると矛盾を感じるところもあります。"「自分が勝てる場所」を見きわめる"と"オンリーワンには落とし穴がある"とかね。それは各々が「こういうことかもしれない」と考える余地なんだと思います。
最後にお節介な引用をば笑
・「せっかくここまでやってきたんだから」には要注意。ということだから「引き時」ってのに気をつけましょうぜ。
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