おっす。大晦日。昨日は、子供がずるいことやってたんで怒ったんですけど、「ずるいのはダメ」というのが引っかかってしまって。不誠実なのはいけないけど、したたかでいるべきなのかどうか。自分が間抜けなんでずるいのは羨ましいとも思ったり。などなど、考え込んでしまいました。
はてさて年間ベスト。今年はラナ・デル・レイっすか。マジかよ。なんかすげえな。以前リリースされたアルバムが注目されてた頃にCD屋で働いていましたが、ボヤーっとしたアルバムだったかな、という印象しかありません。すみません覚えてません。
ここ数年は albumoftheyear.org が便利です。各メディアが選出したベスト〇〇を点数化、合計点順にランクをつけていくというもの。
ここ数年は年間チャートに否定的なスタンスを取ってきましたが、こうやって"掻き集めて点数化"すると選出者のエゴが薄らいで割といいのかもしれない、と思いました。
では僕のベストを。
・Billie Eilish – When We All Fall Asleep, Where Do We Go?
ファン的にはCompuma『Forbidden Paradise』(レビュー)を選出すべきなんですけど笑
ていうかこのアルバムのレビュー書いてないもんね。
低音がすんげーでかくて、その思い切りの良さが素晴らしかったです。新世代!って感じですね。また語りかけるような歌の時の距離感の近さに驚きました。こういう曖昧な作品が各チャートを賑わすこと自体も素晴らしいと思います。
・Compuma『Forbidden Paradise』
・Powder『Powde In Space』
こちらも良かった。コンピューマはタイムレスだと感じました。ゆえに"年間ベスト"という区切りのつけ方に若干の齟齬を感じました。名作なのは間違いなし。諸兄、買えよ(もう買ったか)。
気持ちいいんだけど、それだけじゃないというか。不気味さ、ミステリアスさ。
今年はレビューで何度か「抽象性」という語を用いました。はっきりしないことを曖昧なままに捉え続ける粘り強さが大切なんじゃないか、そんなことをぼんやりと考える年でもありました。
この粘り強さ、僕らにはほとんど残されていません。そこを突いたのが現政権だとしたら。ああでもないこうでもないと核心に近づかないようちんたら対応しているうちに追求する側がくたびれて"もういいや"という気分になってしまう。むしろイライラが反転して"いつまで同じことに囚われているんだよ"と粘ること自体を拒否してしまう。なかなかに危険なことではないでしょうか。
難しいものを難しいままにする、一言で言い表せないことを簡単に片付けない。喜怒哀楽以外の間に無数にある感情を知る。それらの大切さを美しくレクチャーしてくれるのがコンピューマとパウダーでした。あとビリー・アイリッシュもか。
他は何聴いたっけケミカルブラザーズと、Madteoくらいですか。ケムズも良かったっす。元気で。マッドテオはちょっと音のバランスの狂い方が怖かったです笑 めちゃくちゃかっこよかったですよ。
あとそういやムーディマンありましたね。あれは選出してよかったな(すっっっかり忘れてました)。
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