2013年11月19日火曜日

CAN 『OUT FOF REACH』

うーん見づらい写真。ご容赦あれ。

 ジャーマンプログレ、サイケ、コズミッシュ・ロックなどなど。語る言葉が年を追うごとに豊富になっていくドイツの伝説、CANの1978年作。もともとのリリースは[HARVEST]で、ぼくが持っているのは2008年に[CLEOPATRA]というアメリカのレーベルから再発されたもの。
CANのウィキ

 いわく公式のディスコグラフィーから抹消されてしまった、など妙にエピソード方面に興味がそそられてしまいますが、内容は悪かないです。むしろかっこいい。

 フュージョン、ラテンロックテイスト溢れるA面は特にかっこよく、またDJツールとしても申し分ないのではないでしょうか。こうしたテイストが逆に自分たちらしくないということだったのかもしれませんね。ぼくはCANについて全く知りませんが。

 NEWTONE RECORDSのコンピューマさんのレビュー以上に言うことがありません。

ホルガー・シューカイ不参加で、ヤキ・リヴェツァイトにミカエル・カローリ、アーミン・シュミットの三人とコニー・プランクを中心に、TrafficのメンバーだったRebop KwakuとRosko Geeの二人が参加し制作されるも、作った本人達にも失敗作だったと烙印を押されてしまいディスコグラフィーからも消されてしまっている1978年の「Out Of Reach」ですが、時代を経て、あらためて耳を傾けてみるとそんなひどいアルバムではなくて、逆に時代を経る事で非常に興味深く、ヤキ・リヴェツァイトの摩訶不思議なアフリカンなエスニック的リズムと、Rebop KwakuとRosko Geeという黒人二人が参加したことで、何とも不思議な黒人音楽的なソウルやディスコ・ファンクの血肉も、そして時代背景からかニューエイジ的な背景も感じ取れる、様々なクラブミュージック・コズミック・バレアリック以降の耳では相当に楽しめてしまう逆重要作品とも言えそうな重要作品の180g重量盤USアナログ盤リイシュー。重量盤なので音の安定感も嬉しいかぎり。




ちなみにピッチフォークの評価は3.7。まあ、あいつらも所詮はケツの青い権威主義者よ。

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