◆Andrew Weatherall: Music's Not For Everyone - 1st October 2015◆
アンディ・ウェザオールはなるべくチェックしておきたいものです。今回のミックスも最高でしかなかったです。
かつてはトレンドセッターとして君臨していました。ロックとダンスミュージックの今日的な融合はこの人の功績を抜きにしては語れないでしょう。
今は好き勝手にやっている印象が強いです。それがトレンドセッターとしての能力がなくなったからなのか、自ら降りたからなのかは僕には判然としません。
このミックスでもイントロの牧歌的な曲からテクノへ、ニューウェイヴへ、ミッドブギーヘとふらりふらり漂いながら進行していきます。ミックスとしての方向性は曖昧ながら「次の曲は何?」という興味を惹起し続ける内容です。
僕がこの人の好きなところは「自分の"好き"が借り物でないところ」です。ファッションも読んでいる本も、レーベル運営も彼自身が好きなようにやっていて、しかもそこに「他者への目配せ」が全く感じられない、そこに痺れる憧れるゥ、です。
僕がある曲をかっこいいなーと思うときに、同時に「この曲はどういう文脈で聴かれるべきだろうか」とか「今の流行と照らし合わせてカウンターになっているか」みたいな考えが入り込むんですね。 そういう点で僕の審美眼というのはレンタルなんです。誰かのものの見方を常に参考にしようとしています。
ウェザオールにはそれがありません。微塵も感じられません。ルードでダーティな音楽をただプレイしています。 そこがかっこいいです。僕には真似できません。だから彼のミックスをチェックしなければならないのです。
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