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2016年8月18日木曜日

LITTLE RIVER BAND

リトル・リバー・バンド(LITTLE RIVER BAND)

 以前からずーっと欲しかったこちら。冒頭曲がハーヴィ(DJ HARVEY)プレイっつうことで気になっていたものの、そう都合よくは見つからないものでしびれを切らしてユニオンで再発もんをポチ。

 ストリングスで幕を開ける"IT'S A LONG WAY THERE"。ネッド・ドヒニー(NED DOHENY)もそうだけどベースがしれっと心地よい。ただのゆるい曲とバレアリックムードとの差異がやはりここにもある。

 以前、他のアルバムも試しに購入してみたが、ちょっと僕には合わなかった。収録内容を全く覚えていない。
"IT'S A LONG WAY THERE"
[HARVEST]なんだねぇ。


 ですます調を試しにやめてみた。僕は読む分にはですます調で書かれた文章の方が好きだ。適度な距離感を感じるからだ。
 僕はまた調子に乗りやすいタチなので、ざーっと書いてからチェックしながらですます調に書き直して記事を作成していた。基本的には「である」「〜だ」を「です/ます」に変えるだけの作業のはずだが調子が変わると選ぶ単語も変更を余儀なくされるため書きたいことから少し離れることもしばしばあった。

 それでも「ですます調にそぐわない単語はきっと失言なのだ」と思っていたが、実際のところ自分が自身の失言待ち、みたいなところもあって少し語調の変更を試してみた。ここまで書いてみて、楽チンだわ。

 最近は書こうと思ってもあれこれ思案しているうちに書くのが嫌になってしまうことが多く、勢いが頼りになってしまった、というのもある。

 偉そうにならないように気をつけつつ、自身の失言に期待している。

2016年3月1日火曜日

C.O.M.B.I. "I FOUND MORNING"


 2007年にラブンタグ(RUB N TUG)のエリック・ダンカン(ERIC DUNCUN)、とWATARU(R.M.N. PRODUCTIONS)によるリエディット・レーベル[C.O.M.B.I.]の第一弾として投下されたのが本作です。

 デビー・ジェイコブス(DEBBIE JACOBS)の"HIGH ON YOUR LOVE"、シティ・ストリーツ(CITY STREETS)の"LIVIN' IN THE JUNGLE"を調理した本作。まさにピークタイムにふさわしいパーティ・ウェポンでございます。

 ベースラインでグイングインとフロアをプッシュ、ドライヴィンなカッティングギター、そこからのピアノが弾けるド派手なブレイク。中〜後半の煽動的ですらある熱気あふれる女性ボーカル「来るぞ来るぞ→おいでなすった!!!!!!というお約束の展開ですが、そこを逸れずに敢えてパーティ気分ど真ん中を突いた男気(?)エディットです。原曲の雰囲気を損なわずに、アクセントとしてピアノやボーカルのループを差し込む玄人仕事も見逃せません。


 B面もイタロい雰囲気を醸すメンズ香ムンムンのディスコチューン。

 このシリーズ、アルファベットシリーズとでも呼びましょうか、次のリリースはC面とD面、次がE面F面...とW/Xまで合計12枚を数える人気シリーズです。僕はこのシリーズを A/B以外全部持ってて、まーこれを探してました見つかってよかったです。正直高かったんですが胸のつかえが下りました。何の話だ。

"I FOUND MORNING"

元ネタがこちら↓

"LIVIN' IN THE JUNGLE"こっちは元ネタしか見つからんかった

2016年1月4日月曜日

MARVIN & GUY 「LET'S GET LOST 14」


 "やっぱこれ"感はトッポ級、どキラーファンクディスコ、"TOWN"のリエディットでございます!


 原曲のアーティストはデジタルコピーに憤っているというウワサもあり、動画も消されるんじゃないかという懸念があります。↑に挙げた動画のコメントでも「なんでオリジナルがYouTubeにないの?」 的なのがありましたし。

 フォーズ・オブ・ネイチャー(FORCE OF NATURE)が[MULE MUSIQ]と共同で運営しているリエディットレーベル[LET'S GET LOST]の14番。このレーベルの中でも人気は随一だと思います。

元曲も非常に愛されており、イジャットボーイズ(IDJUT BOYS)のフェイバリットであるのは有名なところです。

エディットを施したのはマーヴィン&ガイ(MARVIN & GUY)。MARVIN DAN III(3世?)とLEE "THE BLACK BELT" GUYによるユニットです。こいつら、その後もマライア・キャリーのリエディットもリリースしたりしてます。侮りがたし。

 タイガー&ウッズ(TIGER & WOODS)を始祖とする新たなディスコエディットの潮流、「カットアップディスコ」...て、今思いつきで言いました。

 てへぺろ(←35歳)。

 元曲のフレーズを短くループさせる手法それ自体は古くからあったと思います。例えばTHE BUCKETHEADSのハウスクラシック"THE BOMB!"もそういう手法で作られていますし。
 ただ、タイガー&ウッズやもう少し遡ってスミスンハック(SMITH N HACK)、あるいはそれの片割れがやってるSOUNDSTREAMなどはもうちょっと大胆にカットしたサンプルを使っている気がします。
 そうすることで曲の疾走感が生まれるのかなと。グルーヴというか"ノリ"が明らかにアグレッシヴになります。

 こうしたモダンなグルーヴを獲得したリエディットを"カットアップディスコ"とします。とりあえず。

 こちらのエディットもいわく「ミニマリーに刻み」、モダンなフロア感覚を獲得してましす。2012年の[WIRE]で石野卓球がプレイしてすんげー盛り上がったんですが、[WIRE]でプレイできうる、というのがモダナイズ成功の証左だろうと思います。

 短いループでテンションがキレイに右肩上がり♡ ヴォーカルのカットの仕方は日本人ではちょっと出来ないセンスですね。たぶん日本語を知らないからこそできるエディットだと思います。

 うちの嫁さんはこういった音楽にはたいして興味がないのですが、これのイントロを聴いた瞬間にかっこいいと反応していました。興味のない人も巻き込む破壊力抜群の一品でございます。

 原曲。ショナイのツミヒーでお願いします。

2015年11月14日土曜日

STILL GOING "SPAGHETTI CIRCUS"

「昨晩もかけたばかりだ(笑)。Reggie Wattsのボーカルはいつも最高だが、130bpmのジャムに乗ったこのテイクは特に素晴らしい。レコードバッグの中にずっと入れっぱなしの一枚だよ」ジェイムス・マーフィー(JAMES MURPHY)(HUGE ISSUE NO93)

2015年11月8日日曜日

「Compuma meets Haku」MUSIC VIDEO(A DATE WITH COMPUMA♡)

"鬼才2yangによる「ハクの音楽」コンピューマ・リコンストラクトのミュージック・ビデオが完成しました。"

2015年11月2日月曜日

DISCO DUB/ALTERNATIVE DISKO DISC GUIDE presented by THE MILD (日夜更新中)

DISCO THE NEW CHAPTERとか言ったら怒られるでしょうな。



そろそろディスクガイドを作ってもいいだろうと思いました。
 ディスコダブのディスクガイドってあるのかしら、ようわからんわ、じゃあ作ったろ!という心境の推移です。
 何でもかんでも持っていればいいのだけど、持ってないし。どうあがいても不完全な代物になるとは思いますが、頑張ろう。いや頑張らない。(2015年11月2日記)


  1. BLACK COCK / JUICY SUSHI (リエディット)
  2. EURO BOYS / GALLERY OSLO
  3. trf / SEXUAL IN GRAVURE (JAZZY GROOVE MIX)
  4. BRONX DOGS / TRIBUTE TO JAZZY JAY (DEATH MIX)
  5. DANIEL WANG / IN A GOLDEN HAZE

  6. PIXELTAN / YAMERARENA-I
  7. STILL GOING / SPAGHETTI CIRCUS
    http://radiothemild.blogspot.jp/2015/11/still-going-spaghetti-circus.html
  8. DAS ET WAS / DEUTSCHERWERKBUND
    http://radiothemild.blogspot.jp/2012/07/das-etwas-deutscherwerkbund.html
  9. THOMPSON TWINS / (LONG) BEACH CULTURE (旧譜/クラシックス)
    http://radiothemild.blogspot.jp/2012/08/thompson-twins-lies.html
  10. CHILLY / FOR YOUR LOVE (PSYCHEMAJIK RE-EDIT) (リエディット)
    http://radiothemild.blogspot.jp/2012/06/psychemagik-for-your-lovealdeia-de-ogum.html
  11. TORNADO WALLACE / UNDERGROUND SUGAR CAVES
  12. JAMES YUILL / THIS SWEET LOVE PRINS THOMAS SNEAKY EDIT
  13. WELCOME STRANGER / BROLENE (リエディット)
    http://radiothemild.blogspot.jp/2015/11/welcome-strager-lets-get-lost.html
  14. BOOT & TAX / EGON
    http://radiothemild.blogspot.jp/2014/02/boot-tax-acido-ep.html
  15. MARVIN & GUY / LET'S GET LOST 14
  16. Asquith - This Is Home (Roller Rink) 12inch



音の響きとして、ニューディスコよりも断然ディスコダブだよね。

さて、序盤は自分のブログからピックアップしているので、いきなりチョイスに難あり、です(笑)。 ダニエル・ウォンなら最初は"LIKE SOME DREAM"だろうし。でもまあ、名曲が揃ってはいると思います。
これを充実させて、そのうち書籍化やな。それから、"これも入れるべき"っていうご意見を頂けたら、本当嬉しいです。いないだろうけど。リエディットもガンガン入れる予定。ダンクラとか旧譜は、入れておかしくなければ入れよう。


・オルタナティヴ・ディスコ、について。

当初はニューディスコ(NU DISCO)と書いていました。ディスコダブが、その名称に無理があるとされた時に欧米から輸入したのがNU DISCOという語でした。おそらくそこには「この音楽はNU-HOUSEの系譜にある」という含意もあったと思います。
しかし、時を経て、ってほど経過していないけど数年のうちにその言葉の意味する所に変化があったようです。

ウィキによるNU-DISCOの項

僕がピックアップする"ニューディスコ"にロビン・シックやジャスティン・ティンバレイクなどを含む意図はありませんでしたので「NU-DISCO」という語を使うのはやめました。
正直に言うとCD屋さんで見かけた”NU-DISCO”と冠されたミックス(コンピ?)が、めまいがするほどダサそうな内容だったので使うのが嫌になりました。僕なら金を払ってでも入荷させないトラックリストでした。

雰囲気としては06年のスタジオボイスの特集である「プログレッシヴ・ディスコ」が近いのですが、なにぶん使うのに腰が引けてしまう雰囲気があるので"オルタナティヴ・ディスコ"の語に落ち着きました。

(参考)スタジオボイスのディスクガイド

2015年10月25日日曜日

DIRE STRAITS 『COMMUNIQUE』フォーキーバレアリックチューン"FOLLOW ME HOME"収録

「ダイアー・ストレイツは、気を配って演奏すればイギリス人でもいかにファンキーになれるかを示した例だ」
ジェリー・ウェクスラー(『COMMUNIQUE』のプロデューサーのひとり)
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1_(%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A0)
おっさんが聞いているイメージ、という1976年結成の英国ロックバンド、ダイアー・ストレイツ(DIRE STRAITS)のセカンドアルバムです。気付けば僕もおっさんになってたからか。
当時、音楽で生計を立てていたのはセッションマンのウィザースのみで、マークは成人教育カレッジの講師、デヴィッドは民生委員、ジョンは大学に通う傍ら銀行に勤めて収入を得て、それをそっくり音楽活動に注ぎ込んでいた。ウィザースの友人が万年金欠状態のメンバーをからかって叩いた軽口を拝借して、「Dire Straits」("dire"は「ひどい、無残な、差し迫った」、"strait"は「断崖、苦境、困窮」の意)の名称に落ち着く。

 確か元ジャーナリストであるマーク・ノップラー(MARK KNOPPLER)を中心としたバンドです。 当時のライナーを読むとトーキングヘッズが文中に登場し、なんとなーくニューウェイヴの範疇で語られようとしているのが不思議です(僕のニューウェイヴ理解も乏しいんですが)。
この辺りにニューウェイヴの勢いと当時の業界人の山師根性が見えて面白いです。

 実際はカントリー・ウエスタンやブルース、あるいはサザンロックといった「どすこいアメリカンサウンド」と、英国のセンスとアイリッシュミュージックへの造詣がブレンドされたのがこのダイアー・ストレイツだと思います。

 さて、全世界で7000000枚売れたらしいのですがどことなく印象が薄いように見える今作。どうしてもファーストの"SULTAN OF SWING"や特大ヒットになった『BROTHERS IN ARMS』が話題の中心になるためですが、本作も良い渋みを宿しており、個人的には『BROTHERS〜』よりも今様なサウンドだと思っています。

 さて本作及びこのバンドを知ったきっかけは"FOLLOW ME HOME"のジェフ・レオパード(GEOFF LEOPARD)によるリエディットです。

これな

 ですがリエディットの動画がなかったんでオリジナルの方を。
"FOLLOW ME HOME"
イントロの波の音からして抜群ですね

 リラックスした大人のムードが素晴らしいです。ゆる〜いグルーヴに腰もとろけますわ。なるほどこれはバレアリック諸兄はほっとけませんな
 ちなみに某サイトのアルバムレビューなどを見るとこの曲に言及したものはありませんでした(なんでや!)。バレアリック業界の独特の"乙な趣味ワールド"を思い知らされる瞬間でもあります。

 アルバムも良いです。さすが数百万枚売れるだけはあります。

2015年10月22日木曜日

レコードの魅力再発見 レコーデリーってなんぞ

 神奈川県のレコード屋さんを検索していたら「レコーデリー」というサイトに行き当たりました。
https://recordeli.com/

 「自分の持っているアナログレコードを登録してウェブ上にレコード棚を作る」、という感じでしょうか。レコードの情報はDiscogsから引用しているようです。Discogsのコレクションをまるっとインポートできるとラクなんですが。

 ちなみに検索して出てくるリストは全てアナログ。CDの製品情報が上がってきません。たぶん。

 くわえて自分のコレクションを売ったり、譲ったり、あるいは買ったり貰ったりもできるようです。

 さらに街のレコード屋というリンクがあり、レコード屋さんのリンクが並んでいます。こないだ帰省する前に調べときゃよかったぜ。

 Discogsはいかにもアーカイヴという感じで、英語だし敷居が高いです。対してレコーデリーはそこにSNS的エンタテインメント要素を加味してカジュアルな雰囲気がしますね。レコード屋さんマップがあるところにもレコード文化を若い世代に根付かせるぞという気概を感じます。

 そうそう。レコードを買いにレコード屋さんに行くのがまず楽しいんですよね。

 ぶっちゃけてしまうと(僕にとっては)Discogsがあれば大して必要がないサイトではありますが、レコードを通じて同好の士でコミュニケーションを深められそうなのは魅力的です。

 まだ始まったばかりらしいのでたまにこういう寂しい検索結果もある。

 1日1枚登録を目指して僕も登録していこうと思います。マイページ
 


 

2015年10月21日水曜日

"TO OUR DISCO FRIENDS" BY SMITH N HACKに最近ヤられてる。

■SOUNDHACK & ERRORSMITH WORKS■
ジャーマン・テクノ・シーンで怪煙を上げ続けるERROR SMITHとSOUNDHACK(a.k.a. SOUND STREAM)による神出鬼没の異才ユニット・SMITH N HACKが現時点で残す2001年発の唯一のアルバム作品、傑作「Tribute」
!!!!石野卓球ミックスCD「In The Box」収録の"No Gimmicks, No Flash"をはじめ、ぶったぎりカット&アップにヨレッヨレのブルージー・ギターが踊る" To Our Disco Friends"等等、ユニークなアイデア満載のねじれ異形ディスコ・サウンドがこれでもかと詰まった怪作です!!!! 
http://diskunion.net/clubh/ct/detail/CM-0061328

2015年10月18日日曜日

帰省。レコ屋行ったら閉店してたよ

週末に帰省していました。久しぶりに独りで、しかもそ自動車での帰省でした。普段は家族と電車で帰っているんです。

いつも静岡のレコードショップのことを調べようとして、それが出来ずにいました。今回はその課題を果たすべく、静岡市の中古レコード店へ行きました。

ドアを開けるとラジオの声、ドアの音に顔を上げたオヤジから「やってないよ。ごめん閉めちゃった」の声。
レコードがみっちりあって、店主がいて、入口が開いていたらそれってもはや開店中じゃん、と思いましたがやったいないんです。寂しい。

なんだよーアナログブームも東京だけかよーあともうちょっと待ってればアナログブームで新譜かったキッズがルーツを求めてここに来るのにー街の中古レコード店が潰れて何のレコードブームだよーHMVだけかよー

他に調べていなかったのでそのまま実家に帰省。

年忌のお経を上げたのは後輩でした。といっても小学校集団登校グループが一緒なだけですが。
すっかり坊主になっていて洒落臭い喋り方もいっちょ前でした。
読経のあとの話もすっかりこなれていて「生意気に坊さんみてーな喋り方しやがって」と思いましたが、坊さんでしたね。

年下の坊主の話がなかなか良かったです。
合掌は知らず知らずのうちに右や左に傾いた自身をもう一度真ん中に、「ピッと整えてくれる」所作であること、合掌をする機会が年末年始、彼岸、盆、また彼岸とだいたい季節に一回ずつうまい具合にあることなど。
合掌が心身を整える所作、という考えがなかなか良くて印象に残りました。なんか仏事を大事にしたくなりました。

もうひとつ、これはローカル情報番組の内容。

静岡のハセガワ模型を紹介していました。
・「なんだかよくわからないが写真が集まった」
当時まだ謎の包まれていたミグ25のそ
資料写真が様々なところから届けられたらしい。「ハセガワなら作れるだろう」ということか。
・「自衛隊から『戦闘機いります?』という電話がかかってきた」
廃棄する戦闘機を展示しないか?という電話だったらしい。遊園地に断られてそれならばとハセガワに電話をかけたとか。

という二つのエピソード。"飛行機のハセガワ"だからこそ経験できた濃厚なエピソードです。
芸に秀でるとこういうワクワクに出会えるのかも。特に少し表現をぼやかしたミグの資料写真の件は想像するとドキドキしてしまう。もはやインテリジェンスの世界に足を踏み入れてますよね。

慣れぬ運転で疲れましたが、サービスエリアで旅情を味わい充実した帰省でした。

2015年10月14日水曜日

CHRIS REA 『DELTICS』

 クリス・レア(CHRIS REA)のセカンドアルバムです。[MAGNET]より1979年にリリースされています。

 クリス・レアと言いますと、バレアリック業界では"JOSEPHINE"、"ON THE BEACH"が有名です。僕は根性不足で7"、LPしか持っていませんがプロ(何の?)はフランス産の12"を探し回っています。
(このあたりはいずれ書きます)

 僕が知ったのはトッド・テリエ(TODD TERJE)の"ON THE BEACH"のリエディットで知りました。タイトルがズバリとはまるセクシーでまろやかなサウンドに惚れました。
 それから彼のアルバムを中古屋で見ると買うようにしてます。

 さて今回の『DELTICS』ですが、
 佳作。
 すまんクリス・レア。

 まとまりが無いA面よりは封印されていたというブルース風味がより出てくるB面が魅力的ですね。

 なかなかの成功を収めたファーストアルバムに続く作品だったのですが、必ずしも満足のいく作品ではなかったことが伺えます。第二のエルトン・ジョン路線を求められていたようです。
2枚目のアルバム『デルティクス』もガス・ダッジョンのプロデュースでリリース。しかしエルトン・ジョンやビリー・ジョエルのような音楽で売ろうとするプロデューサーにブルースの要素を取り払われるのを感じたレアは、その路線に馴染まなくなっていた。 つづいてリリースされた『テニス』からもヒットシングルは生まれなかった。4枚目のアルバムに至ってはタイトルさえ与えられず、単に『クリス・レア』になるまでレコード会社との関係は悪化した。(ウィキより)
アップテンポでポップな曲があり、"RAINCOAT AND A ROSE"などしっとりした曲もあります。それなりに聴けてしまうクオリティはあります。全体の印象は薄いんですけどね。

 その後投げやりなアルバムがヒットすることでヨーロッパでの地位を確立する模様です(1983年ね)。レアの人気が爆発するのは80年代まで待つことになります。


 ・イントロの妙なエフェクトが一周回ってスペーシーな"CENOTAPH / LETTER FROM AMSTERDAM"。
"CENOTAPH / LETTER FROM AMSTERDAM"。
膨らませたイントロからぐっと転調してロックな展開になります。ホークウィンドから毒っ気を抜いたらこうなるかもしれません。

 ・それからブルージーなタイトルナンバー"DELTICS"がわりと調子いいっす。このアルバムの中では一番好きです。
"DELTICS"

 ・シングルもヒットした"DIAMOND"。フィリーソウルのようなゴージャスなストリングスが印象的です。
"DIAMOND"

・以降のライブの定番セットとなる"DANCE! (DON'T THINK)"。
"DANCE! (DON'T THINK)"
イントロのドラムがネタ的にいいですね。

参照サイト(URLのみ)
http://wmg.jp/artist/chris/WPCR000016197.html
http://www.discogs.com/Chris-Rea-Deltics/master/114656
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A2
https://en.wikipedia.org/wiki/Deltics_(album)

2015年10月11日日曜日

AREA CODE 615 『TRIP IN THE COUNTRY』ブレイクス古典、ラス曲がバレアリック♡

Area Code 615によるOriginalの"Stone Fox Chase"ではなく、 それを初めて大々的に使用したこのAlbumこそが、もっと評価されるべき対象であるハズなのだ。 Rare Groove/Sampling Sourceとして、Area Code 615をオススメするよ〜なレコ屋は、 イケてそうでイケてない、解ってそうで解ってない、単なる頭デッカチな輩に過ぎない。 "Stone Fox Chase"は知っているのに、このAlbumを知らないなんてゆ〜ヤロ〜は、 決して許されちゃいかんのだ。 
(Groovaholiks Recordsのレビューより。 http://www.groovaholiks.com/product/4842)
ということだそうなので震えながらマントロニクスの「このAlbum」を先に紹介しておきます。
『MUSIC MADNESS』収録の"Listen to the bass of get stupid fresh part II"がサンプリング曲です。タイトルがすでに最高ですね。
"Listen to the bass of get stupid fresh part II"

 いわく、サンプリングされたことで元ネタが広く知られるようになった、またこれ以前はブレイクスとして認知されていなかったそうです。にゃるほど。

 僕の場合、このアルバムを知ったきっかけがプリンストーマス(PRINS THOMAS)の『COSMO GALACTIC PRISM』で、しかも曲は"DEVIL WEED AND ME"だから全く問題ありませんね。
 なんて。『COSMO〜』でプレイされるのもマントロあってのことですから、きっと。マントロって略し方、多分ダメだな

 ということでまずは"DEVIL WEED AND ME"を紹介します。単体で聞いてもサイケデリックアンドスペーシーです。ミックスで聴くと前後の関係性からチルな要素も浮かび上がってきます。

"DEVIL WEED AND ME"
♪ジャジャージャジャージャジャーピュー!のとこがいいよね

 1970年[POLYDOR]よりリリース。ナッシュビルのスタジオミュージシャンで以って編成されたカントリーロックバンド、エリアコード615(AREA CODE 615)のセカンドアルバムです。活動期間は2年(1969-1971)!短いんですね。

 僕が持っているのはファースト、セカンドの2in1。どっちかというと、こっちの方がオリジナル単体より価格が安いです。
僕のは編集版なので屋根に文字がない。


 参加ミュージシャンはいずれも腕の立つ面々だったようで、ボブ・ディランのアルバムに参加したメンバーもいたそうです。

 さて、カントリーロックとは書きましたがファンキーな演奏が特長。音楽のスタイルもカントリーに止まらず、かなり守備範囲が広いという印象です。

"SCOTLAND"
 陽気なカントリーダンス、から転調して"HOLD ON I'M COMING"を思わせるフレーズを重ねてくるグルーヴィトラック。冒頭からカントリーのムードじゃなくなってるっつうね。

"STONE FOX CHASE"
 お待たせしました。ブレイクス古典。他の曲と比較して音数は少ないですがそこがB-BOYの琴線に触れたのでしょう。舞うように鳴るハーモニカがクール。サンプルネタ以降の展開もお聴き逃しなく。

 フィドルやバンジョーの音が聞こえるのでカントリーだと勘違いしてしまいますが、これ、たぶんプログレの枠に入れた方がいいと思います。

 アルバムの流れも秀逸ですので、ブレイクネタ好き以外の方にもオヌヌメできます。

2015年10月9日金曜日

NED DOHENY 『HARD CANDY』AOR名盤&バレアリック古典

このジャケからの
この裏ジャケがいいですよね。
(ちなみにこの裏ジャケは編集盤で使用されています)

 ネッド・ドヒニー(NED DOHENY)のセカンドアルバムです。AORファンからも愛されまたバレアリックの古典としても知られているアルバムです。ハーヴィがプレイしていることでも知られています(僕もそれで知ったクチ)。

 個人的にはなんとなーくかけていることが多いレコードです。リラックスして聞いてます。がっつり聴き込むという雰囲気ではないですね。
とりあえずハーヴィがプレイしている姿を見てみましょう。白Tいいよね

 こういう曲をわざわざDJプレイでかける必要があるかなー、と思っていたんですが、聴いてみるとベースが良いんですね。スロウな曲でもベースがくっきりこってり鳴っているんです。ネッド・ドヒニーのソウルミュージック好きの片鱗がうかがえます。

 バレアリックなディスコでプレイ可能か否かというのはこのへんに現れています。ただスロウだったらなんでもプレイしていいわけではない、と。

"GET IT UP FOR LOVE"
空間の奥行きを意識させるようなイントロもいいですね。
この曲はBALEARIC SOUND VOLUMEN DOSというそっち方面のコンピ、またラフ・トレード(レコ屋のほう)の2014年ベストコンピにも選ばれたTOO SLOW TO DISCOにも収録されています。ほんとお前ら好きだなという名曲であります。


"EACH TIME YOU PRAY"
こちらはフリーソウル方面で人気の曲。軽快でダンサブルです。

"ON THE SWINGSHIFT"
こちらもギターがなんともソウルフルな佳曲。

 ドヒニーさんの実家はかなりリッチだったようで、この作品における透明感やリラックスしたムードは「儲ける必要ないし」という余裕から生まれたのではないかというレビューをどこかで見かけました。面白い考察です。ロックンロールも本来はボンボンの音楽っていいますしね。

 こちらのアルバムは名作ということもあってネットでも多くのレビューテキストがあります。かなり詳細なものもあり、僕が書くことがそんなにないっつうね。名盤のレビューはほんと腰が引けます。
 そのなかでベースに言及されたものがなかったのでこの記事で書いてみました。

2015年10月8日木曜日

ウェザっさんのミックス。

◆Andrew Weatherall: Music's Not For Everyone - 1st October 2015◆



 アンディ・ウェザオールはなるべくチェックしておきたいものです。今回のミックスも最高でしかなかったです。

 かつてはトレンドセッターとして君臨していました。ロックとダンスミュージックの今日的な融合はこの人の功績を抜きにしては語れないでしょう。

 今は好き勝手にやっている印象が強いです。それがトレンドセッターとしての能力がなくなったからなのか、自ら降りたからなのかは僕には判然としません。

 このミックスでもイントロの牧歌的な曲からテクノへ、ニューウェイヴへ、ミッドブギーヘとふらりふらり漂いながら進行していきます。ミックスとしての方向性は曖昧ながら「次の曲は何?」という興味を惹起し続ける内容です。

 僕がこの人の好きなところは「自分の"好き"が借り物でないところ」です。ファッションも読んでいる本も、レーベル運営も彼自身が好きなようにやっていて、しかもそこに「他者への目配せ」が全く感じられない、そこに痺れる憧れるゥ、です。

 僕がある曲をかっこいいなーと思うときに、同時に「この曲はどういう文脈で聴かれるべきだろうか」とか「今の流行と照らし合わせてカウンターになっているか」みたいな考えが入り込むんですね。  そういう点で僕の審美眼というのはレンタルなんです。誰かのものの見方を常に参考にしようとしています。

 ウェザオールにはそれがありません。微塵も感じられません。ルードでダーティな音楽をただプレイしています。  そこがかっこいいです。僕には真似できません。だから彼のミックスをチェックしなければならないのです。


2015年10月7日水曜日

〜島田賛作品展「THE MILD」&パーティ@茶蔵〜のお知らせ

初めて保育園に着せて行きました。ひよこ組の先生方もざわついていました。

 ついに僕も個展を開く身分になりましたよ笑


焙煎disco茶蔵にて島田 賛個展「THE MILD」がいよいよ今週金曜から開催ング!!島田賛 作品展 「THE MILD」...
Posted by 島田 賛 on 2015年10月6日

 池袋で働いていたときにやってたパーティ[THE MILD]のフライヤーの原画展。といいたいところだけど数点原画がありませんでした。微妙にサイズを変えたコピーを数枚ずつとって、それを切り取って配置を決めるという手法を取っていたためかと。原画、っつっても当初は裏紙に描いてたし。

 絵を描くのは好きですが、なにか用途がないとなかなか描けません。テーマ(要請、用途)があってそこからはみ出たものを描く、という感じだったものですから。

 一時期萌え絵を描けるようになりたくてしばらく練習していましたがやはりそれを出す場がないと気持ちも盛り上がらずやめてしまいました。

 またパーティしたいです!

 開催期間中の10/18は同会場でDJもやります。そちらもお楽しみに〜

2015年10月6日火曜日

LINDA DI FRANCO 『RISE OF THE HEART』

 ボサノバ風味のバレアリックAOR、イタリアの女性シンガー、リンダ・ディ・フランコ(LINDA DI FRANCO)のアルバムでございます。リリースは1986年、[KOROVA]より。


 Discogsを見る限りアルバムリリースは1枚のみのようです。だから[SUNKISSED RECORDINGS]のバレアリッククラシックを収録したシリーズでも今ひとつありがたみがないっつう。

 微妙に調子っぱずれながらそのかったるい雰囲気と結びついた時に絶妙にエロく感じる声。ボサノヴァ、ニューウェイヴ、80Sシティポップなどの音楽的要素とその声がブレンドされた音世界は今なお多くのDJを魅了しています。

 人気なのはAB各面の冒頭を飾る"TV SCENE"、"MY BOSS"です。いわゆるバレアリック・クラシックに数えられる曲です。
"TV SCENE"
DISCOSESSIONがカバーしてます。

"MY BOSS"
DJ HARVEYのミックスアルバムにも収録
 DJ HARVEYの名作ミックスに"MY BOSS"が収録されています。

 クレジットを見るとドン・ウォズが参加してますね。数曲でプロデュースを務めているようです。

 僕のおすすめはこれ。LEVEL 42の人が絡んでいるそうな。このアルバムの中でもいちばんしっくりきていると思います(何が?)。
"BLESS MY SOUL"


 ちなみにアルバムラストはやたらギラついたNWディスコ。
"THE RISE OF THE HEART"
 イメージフォトがやたらウホッてる。

 このクリップ、ウホついているなー、いいなー、と思っていたら他にもありました。同じ人がアップしているのかと思いきや、別アカウントでした! なに、リンダ・ディ・フランコってゲイのお兄さんたちから人気あるんか(歓喜)。

 何気にCDは国内盤のみなんですね(WPCR-2315)。しかも今廃盤。レコードも最近は再発がなさそう。以外と埋もれている作品なんですね。アフィれないぞ。「バレアリック、ウェーイwww」とか言ってる界隈にいると一般的な作品に感じられるんですが、温度差は激しいぞ、と。

 そこまで探すのに苦労する物でもないと思いますので、気になった方はぶらり散歩の気分でレコード屋さんに行きましょう〜。

2015年10月3日土曜日

俺が買うから買わないで!:GAUSSIAN CURVE 『CLOUDS』(備忘録)

 最高です。
試聴はこちらをどうぞ◆(UNDERGROUND GALLERY)価格もこちらがお得
 ガウシアン・カーヴ(GAUSSIAN CURVE)なるユニット。ディスコセッション(DISCOSESSION)にも名を連ねるジョニー・ナッシュ(JONNY NASH)が参加しています。

 このジョニーさん。ディスコリバイバル〜バレアリック周辺で頭角を表すのですが、次第にニューエイジ色を濃くしております。年々トロトロになっていく

 リミックスなども多数

 どちらかというと抽象的なサウンドを得意とした方だと思っております。しかしこのガウシアン・カーヴにおいてはエレクトロニカを通過したAORといった風情でメロディはくっきりしながら、それでいてまるで雲を音像化したかのような心地よい曖昧さも兼ね備えています。

 聴くに疲れず、それでいて深くチルれる。2015年ベスト候補最右翼です。

 と、ここまで褒めておきながら未入手。

 このタイミングでレコードなんか買ったらワイフにぶっ◯される気がしてなりません(泣笑)

 そういうことで皆さん僕が買うまで買わないでください。

2015年9月19日土曜日

菊池桃子"ANATAKARA FLY AWAY"

 このジャケで決まりですよ。遥か未来に行ってますわ。Discogs

 1985年リリース、菊池桃子が主演した映画『テラ戦士ΨBOY』(どんな映画だ?)のテーマ曲のB面曲。
 UKから届けられる謎な和物リエディットでピックアップされています。SUKEBEって。

・NEWTONE RECORDSのページ。売り切れですが。

 まろかやかさと人工甘味料シンセサウンドが絶妙なコズミックディスコ。ベースラインが良いです。秋元康の詞もなんとも言えない気持ちにさせてくれます。



 和物ってどうもスノッブな感じがして敬遠していたんですが、認識が少々改まりました。ロングバージョンとかないのかな。



映画はぬったるかったです。この長さですら観れなかったよ

 

2015年9月17日木曜日

WANT! General Zod & Cougarman ‎– When Sally Met Mandingo / Afro Symphony

General Zod & Cougarman ‎– When Sally Met Mandingo / Afro Symphony


なんやこれ最高やんけ。

 ハーヴィと[BLACK COCK]でリエディットしてたジェリー・ルーニーと、名うてのハードディガー、ジョエル・マーティン(レディオスレイヴとのユニット、クワイエット・ヴィレッジやマキシ・アンド・ゼウスで有名です)による特濃オルタナティヴ・ディスコ・チームの一筋縄では行かないリエディット。

 "WHEN SALLY〜"ではスウィート・スモーク(SWEET SMOKE)を引用してるみたいです。B面もジョエル・マーティンらしい苦味の走ったロマンティシズムが迸(ほとばし)っています。

 このユニットのシングルは最初からちょびちょび買っていたのにこのレコードに気づきませんでした。たぶん、金欠で死んでたんだと思います。

 ということでウォント!