トーマス・バロック(THOMAS BULLOCK)によるウェルカム・ストレンジャー(WELCOME STRANGER)名義の作品です。[LET'S GET LOST]シリーズの中では吉田美奈子ネタと並ぶ人気の一枚です。
トーマス・バロック (画像掲載:http://www.residentadvisor.net/photo.aspx?set=21417&i=reviveherdalstonsuperstore_27-01-12_487) |
この作品が出た頃のトーマスがすんごい切れ味が鋭買ったんです。キレッキレ。
かつてトーマスがDJでバッドブレインズをかけたことがあって、その選曲よりも「このレコードわざわざ持ってきたんだなぁ」ということに驚かされました。なんつーか、そうした空回りが彼の味だったりしたわけです。ぶっちゃけアフロディーテ・チャイルドのリエディットもかなり微妙でしたがそれも味です。
ところがこれをリリースした2010年前後に突如として開眼、急に見事な作品を仕上はじめます。「時代が彼に追い付いたのかもしれないっ」、その時はそう思わせてくれました。
確か、このころに[INTERNATONAL FEEL]から出したリミックスがシリアスでかなりカッコよかったんです。
そんな彼の絶頂期の仕事がこのブロリーンなわけです。
あ、ちなみにバロック氏とはラブンタグ(RUB N TUG)の片割れであります。
今作のネタはバレアリッククラシックとして名高い"JOLENE"。
オリジナルはドリー・パートン(DOLLY PARTON)ですが、"クラシック"とされるのはオリビア・ニュートン=ジョン(OLIVIA NEWTON-JOHN)のカバーのようです。
・WELCOME STRANGER "BROLENE"
基本的には原曲に忠実ながらサビ終わりなどのワンフレーズをしつっこくループさせるという、脂の乗った人にしかできない独特の芸風が光る一仕事。
そのラフなリエディットはアーリー80sの、「『リミックス』という言葉が広がりつつあった頃のリミックスを彷彿とさせる」狙いがあるのか、とは考えすぎでしょうか。
カントリーアンドウエスタンな独特のノリがファニーで心地よいです。
そしておっさん特有のしつこさがいい意味でたまらないエディット。この組み合わせの中毒性が凄まじいです。
微妙に哀愁のあるメロディですね。
ジョリーンというイケてるちゃんねーがアタイのオトコを取っちゃう、いやーんやめてー、という内容の歌詞だった気がします。それゆえの哀愁と。
ジョリーンというイケてるちゃんねーがアタイのオトコを取っちゃう、いやーんやめてー、という内容の歌詞だった気がします。それゆえの哀愁と。
OLIVIA NEWTON-JOHN "JOLENE"
よく知りませんがカントリーも踊る音楽だったんでしょう、程よく跳ねるグルーヴがあります。
そしてオリビア・ニュートン=ジョンの伸びのある高音が素晴らしいですし、またビザールなムードを漂わせてもいます。
オリビア・ニュートン=ジョンといえば"MAGIC"もバレアリック古典として親しまれています。バレアリック界隈はオリビア・ニュートン=ジョン大好き。そういえば[GET PHYSICAL]というテクノレーベルのロゴがオリビア・ニュートン=ジョンまんまでした。
こうしたアコースティックサウンドがフィーチャーされた程よくゆるい四つ打ちは、ワタクシ大好物であります。
こうしたアコースティックサウンドがフィーチャーされた程よくゆるい四つ打ちは、ワタクシ大好物であります。
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