2015年10月25日日曜日

DIRE STRAITS 『COMMUNIQUE』フォーキーバレアリックチューン"FOLLOW ME HOME"収録

「ダイアー・ストレイツは、気を配って演奏すればイギリス人でもいかにファンキーになれるかを示した例だ」
ジェリー・ウェクスラー(『COMMUNIQUE』のプロデューサーのひとり)
参照:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%8B%E3%82%B1_(%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%A0)
おっさんが聞いているイメージ、という1976年結成の英国ロックバンド、ダイアー・ストレイツ(DIRE STRAITS)のセカンドアルバムです。気付けば僕もおっさんになってたからか。
当時、音楽で生計を立てていたのはセッションマンのウィザースのみで、マークは成人教育カレッジの講師、デヴィッドは民生委員、ジョンは大学に通う傍ら銀行に勤めて収入を得て、それをそっくり音楽活動に注ぎ込んでいた。ウィザースの友人が万年金欠状態のメンバーをからかって叩いた軽口を拝借して、「Dire Straits」("dire"は「ひどい、無残な、差し迫った」、"strait"は「断崖、苦境、困窮」の意)の名称に落ち着く。

 確か元ジャーナリストであるマーク・ノップラー(MARK KNOPPLER)を中心としたバンドです。 当時のライナーを読むとトーキングヘッズが文中に登場し、なんとなーくニューウェイヴの範疇で語られようとしているのが不思議です(僕のニューウェイヴ理解も乏しいんですが)。
この辺りにニューウェイヴの勢いと当時の業界人の山師根性が見えて面白いです。

 実際はカントリー・ウエスタンやブルース、あるいはサザンロックといった「どすこいアメリカンサウンド」と、英国のセンスとアイリッシュミュージックへの造詣がブレンドされたのがこのダイアー・ストレイツだと思います。

 さて、全世界で7000000枚売れたらしいのですがどことなく印象が薄いように見える今作。どうしてもファーストの"SULTAN OF SWING"や特大ヒットになった『BROTHERS IN ARMS』が話題の中心になるためですが、本作も良い渋みを宿しており、個人的には『BROTHERS〜』よりも今様なサウンドだと思っています。

 さて本作及びこのバンドを知ったきっかけは"FOLLOW ME HOME"のジェフ・レオパード(GEOFF LEOPARD)によるリエディットです。

これな

 ですがリエディットの動画がなかったんでオリジナルの方を。
"FOLLOW ME HOME"
イントロの波の音からして抜群ですね

 リラックスした大人のムードが素晴らしいです。ゆる〜いグルーヴに腰もとろけますわ。なるほどこれはバレアリック諸兄はほっとけませんな
 ちなみに某サイトのアルバムレビューなどを見るとこの曲に言及したものはありませんでした(なんでや!)。バレアリック業界の独特の"乙な趣味ワールド"を思い知らされる瞬間でもあります。

 アルバムも良いです。さすが数百万枚売れるだけはあります。

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