渋い。上のロゴで辛うじてAMO1とわかるラベル。
今回はAMO1のリエディットワークです。ネタはモット・ザ・フープル(MOTT THE HOOPLE)のボーカル、イアン・ハンターのソロ作"BASTRAD"です。
各レコードショップでは「70年代に活躍したモット・ザ・フープルの名曲」と紹介していますがイアン・ハンターのソロが原典です。おそらく、品番が「MTH001」というところからこういう記述になったものと予想されます。ちなみに品番はありますがホワイトレーベルのようです。
…もしかしたらバンドでも演奏していたのかもしれませんがその確認は出来ませんでした。
オリジナルは1979年のアルバム『YOU'RE NEVER ALONE WITH A SCHIZOPHRENIC』に収録されています。持っていませんが、ジャケがかっこいいです。
"BASTARD (A MOUNTAIN OF ONE REWORK)"
妖しい♡
男の子なら熱くならずにはいられない、ミッドテンポのバレアリック・ディスコ・ロックですね。調味料で言うと中濃ソース、それがグラムロック。違うでしょうね。
ほんのりスワンピーで渇いた、そして影のあるギター。そこにライトだがしゃがれた独特のボーカルがまとわりつくという、ダサくなる寸前の絶妙のクールネスがしたたる逸品でございます。食べ物も腐る寸前が一番熟成されて美味しいものですが(実体験なし)、これ以上ボーカルが暑苦しかったり、ギターソロがピロリロ鳴いてしまうと聴き終えた後の<"男の背中"感>は得られないでしょう。
そういうわけでAMO1の方でもあんまりちょこまかいじるのも野暮なだけよとばかりに原典に忠実なお仕事です。少しドラムの音色が立っている印象、それから終盤のディレイをかけたボーカルを差し込む程度にしております。
そういえば45回転です(一応)。
原曲、リエディットともにイメージはそこまで離れていないのでLPの曲をピックアップしてもいいかもしれません(せっかく45回転なんだし片面プレスなんだからこっち使おうよ)。
中盤の展開の好みでどちらをチョイスするか別れる所でしょうか。
AMO1のオリジナル作にも通じる音世界です。バンドをするにあたって、レオ・ゼロの頭にこの辺のサウンドがイメージにあったことが偲ばれます。
裏面はエッチングアート仕様。
片面プレス。こういう遊び心は大切です。
グラムロックに関する知識は皆無ですのでこれを聴いた当初も「お、サイケデリック・ロックやんけ」と思った自分がいるのですが、いやしかしモットかー。掘ってんなーバレアリック界隈。
以前の職場でモットのベスト盤が面陳されているのを見て「こいつらにもいいネタありそうだな」と薄々感じてはいましたが、やはりこの世界は奥が深すぎて正直おっかないです。
原曲はこちら↓
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